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北海道整形外科記念病院

羊ヶ丘通沿いに面している

整形外科疾患を網羅。チーム連携で包括的にサポート

 1978年に開院した整形外科単科病院。病床数は199床で、手術件数は年間2900例以上(2024年)に上る。専門的な治療を行うため、診療体制は上肢、下肢、脊椎、股関節の4分野と、リウマチ、スポーツ外傷・障害、骨粗鬆症に分かれている。

 近藤真院長は「細分化されていますが、各分野の垣根を越えた治療体制も構築しており、他分野の疾患が疑われる際は迅速に連携します。各分野には専門医4~5人が在籍しているため、院内でセカンドオピニオンの機能も持たせることができる」と語る。

 スポーツ外傷・障害の専門医はそれぞれ野球、テニス、バレーボール、柔道などの経験者で、硬式野球の現役のチームドクターとして指導を行う医師もいる。経験者だからこそ、種目特有のケガに明るく、治療方法の提案などにも説得力を持つ。

 新型機器を積極的に取り入れており、膝・股関節の手術では2023年に手術支援ロボットを導入。さらに24年10月には疼痛管理用高周波システムを取り入れ「ラジオ波治療」を開始した。

 これは変形性膝関節症の診断が下され、既存の保存治療では痛みが取れず、合併症などで人工関節手術が難しい患者に適応される治療法だ。

 治療は局所麻酔を打ち、エコーガイド下で末梢神経に並走する血管を固定。治療部位に専用の電極針を刺し、痛みを感じる神経にラジオ波を照射して神経を焼灼する。

「治療時間は20~30分ほどで、健康保険も適用されます。アメリカで実施した治験では、痛みの程度が半分になった割合が70%強というデータも報告されています」と近藤院長。

 同院は豊平区における整形外科の中核病院として機能しているが、患者は全道から来院するため、交通アクセスを強化。昨年から従来運行していた地下鉄南北線「南平岸駅」発着の無料送迎バスに加え、東西線「白石駅」発着便を新たに追加した。

 また、18年に開院した分院「JRタワークリニック」と病診連携を構築。JR「札幌駅」直通と利便性が高いため、多くの患者が来院している。

「札幌市内はもとより、全道の患者さまに医療を提供します。整形外科とリウマチにも対応しているため、体の痛みや不調にお困りの際は、ご相談ください」と近藤院長。

 

●診療科目

整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科、麻酔科

●診療時間

月~金 8:30~11:30  13:00~16:00
土 8:30~11:00

●休診日

第3土曜日、日曜日、祝日、年末年始 

ラジオ波治療に対応した新型の医療機器
近藤真院長
感染防止・安全対策を徹底した手術室