ほっかいどうデータベース

練成会

先取り学習と演習を徹底し学力をアップ

小1から大学受験まで網羅
合格者数は道内トップクラス

 学習塾チェーンの道内大手「練成会」は、小学1年生から中学・高校・大学受験まで特化した教室を展開。道内トップクラスの合格者数を誇っている。

 中学受験の専門校である「四谷大塚NET」は、札幌市内に3教室を開設。

 2025年度の合格実績は、北嶺中学校55人(道内合格者占有率65・5%)、立命館慶祥中学校120人(SPコース62人)をはじめ、首都圏の難関中学校(開成中学1人、麻布中学2人、聖光学院中学1人)にも合格実績がある。

 全国レベルの教材を用いた授業は週2~3日(小学6年生の2学期以降は4日)で、テストを毎週実施。授業がない日も自宅での学習習慣の定着化を図るため、各生徒に応じた学習方法を提案している。

 四谷大塚NETの三上圭本部長は「学習の習慣化が学びの深度に直結するため、週1回のテストを軸に、1週間の学習スタイルの確立を徹底しています」と語る。

 小中学部と高校受験の専門校は「札幌練成会」で、札幌市内と近郊合わせて64教室を開設。

 25年度の合格実績は、札幌南高校130人、北高校137人、西高校121人、東高校129人。4校全てが過去最高を記録した。

 授業は週2~3回で、1回60~180分。クラスは学力別に「トップ」「選抜」「練成」の3つに分かれ、扱う教材や問題を変えている。定期的に行う独自テスト「塾統一学力コンクール」の結果に応じて、クラスの入れ替えを実施するほか、本テスト結果はデータ化されており、志望校の合否判定や進路選択にも活用されている。

 また、オンライン指導や映像授業も整備。中学生はタブレット端末を用いてさまざまなコンテンツによる暗記学習、授業動画の視聴はもちろん、数学と理科ではAI機能を活用した演習ができるほか、オンラインゼミの受講にも対応する。

 さらに、オンライン映像は道内市町村とも連携し、練成会所属のトップ講師陣による授業を遠隔地の生徒にも提供している。

 札幌練成会の川筋朗嗣統括本部長は「年度により若干の差異はありますが、当塾のデータでは、札幌南・北高校の合格者の約3割が小6から、5~6割が中1から通塾しています。早期から学習習慣を確立することが、志望校突破のカギです」と語る。

 大学受験を担うのが「東進衛星予備校」で、市内に15教室を開設。25年度の合格実績は、東京大学20人や北海道大学166人など、旧帝大に合計273人で、過去最高を記録した。

 特徴は〝志望校への動機付けを明確化〟していること。生徒は同校主催のワークショップ、著名人による学術講座やセミナーなどに参加し、将来像を具体化。夢を叶えるために志望校を決めることで、学習への原動力を引き出している。

集中して学習に取り組める個別ブースを完備
札幌市北区の「オンライン指導本部」
札幌練成会の川筋朗嗣統括本部長
四谷大塚NETの三上圭本部長