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キッズ・グロー宮の森校

「オータムフェスタ」に模擬店を出店

リアル体験で成長を促進放課後を成長の時間に

 札幌市立宮の森小学校の隣地に2021年に開校した「キッズ・グロー宮の森校」。民間学童保育施設として子供を預かる場であると同時に、アフタースクールとして成長の場も目指している。

 例えば低学年には、体験型カリキュラム「キッズグローアカデミー」を用意。内容は本格的で、スポーツトレーナーによる運動プログラムや元ピアノ講師による音楽プログラムも提供。また昨年は、宮の森エリアの地域イベント「オータムフェスタ」にゲームアトラクションの模擬店を出店。児童がヨーヨー釣りやストラックアウトなどを工作し、催事当日には〝売り子〟として受付や接客、金銭の授受を体験した。地域イベントでオリジナルの劇を披露したこともある。

 こうした活動は、価値観の形成において多大な影響を及ぼす幼少期に、失敗を含めて多くの成功体験を積ませることが狙いだ。

「さまざまな経験を通じて、自分が好きなことや楽しいと思えることに気づいたり、見つけられる場になればうれしい」と西山一生社長。

 粕谷真砂子専務は「3年生以上には、お泊まり会も実施しています。一人っ子が多い中、他学年との関わりなど、スマホでは得られないリアルな体験により、社会性や協調性、他者への思いやりの心を育むきっかけにしたい」と話す。

 施設内では英会話スクールとプログラミング教室、読解力を鍛える「よみとき算数」、そろばんスキルとパソコンスキルが身につく「デジそろ」の4つの習い事教室も運営。別途料金が必要となるが多くの児童が利用している。なお、習い事教室のみの利用も可能だ。

 また、水泳や塾など施設外の習い事への送迎サービスも提供しているほか、午後6時30分以降の延長利用もオプションで対応。希望者には有料で夕食の提供をはじめ、春・夏・冬休み期間中は昼食も提供している。

 施設は月額利用(週1~5回)のほか、スポット利用も可能で、無料の1日体験入会や見学を随時受付中(要事前予約)。現在、26年度の利用申し込みを受け付けており、来年度の新1年生の保護者からも問い合わせが増えている。

 なお、送迎エリアは宮の森小学校、円山小学校、三角山小学校、大倉山小学校、日新小学校、山の手小学校、山の手南小学校の学区内で、保護者の就労の有無は問わない。来年度の定員は15~20人程度となっている。

プログラミング教室の様子
1日30人程度が利用している