大原学園

通信制大学とIT専門校を開学し、次世代教育に挑戦
資格取得と就職支援の両輪で、確固たる地位を築いてきた「大原学園」。中でも公認会計士や税理士、日商簿記といった会計分野の難関国家資格においては、道内屈指の合格実績を誇っている。
就職支援体制も盤石だ。全国に広がるネットワークを生かし、年間1万4000社を超える企業から求人票が寄せられている。中には、日本発のグローバルアパレル企業からの〝指名求人〟をはじめ、他校には届かない求人票も多い。大手から地場の優良企業まで幅広い進路選択が可能で、保護者からの信頼も厚い。確かな専門教育と万全の就職サポート体制で、学生の希望に沿ったキャリアの実現を後押ししている。
そんな同学園は、さらなる人材育成の強化に乗り出す。それが、情報・IT分野に特化した新校「札幌情報ITクリエイター専門学校」(2026年4月開校予定。設置認可申請中)だ。深刻化するIT人材不足に対応すべく、同校では既存の情報系コースに加え、より高度で実践的なスキルを習得する3年制コースやAIシステム・データサイエンス、ゲーム制作など先端領域をカバーする新コースを設置。定員も290人と大規模で、最新設備を備えた学習環境と業界連携による実践的なカリキュラムを通じて、〝即戦力人材〟の育成に力を注ぐ。
また、学びの選択肢を広げる新たな取り組みとして、25年度には4年制の通信制大学「東京経営大学」を開学した。
〝いつでも、どこでも、誰もが学べる経営学〟を理念に掲げ、通学不要の完全オンライン学習体制を構築。4つの専門科目「経営研究専攻」「情報専攻」「税務・会計専攻」「法律専攻」を展開し、場所や年齢の垣根を越えた新たな学びの場を提供する。入学試験は設けず、志望理由の提出のみで入学できる開かれた制度により、学び直しを目指す社会人やシニア層まで多様なニーズに応える。
特に注目されているのが、同学園の卒業生を対象とした「3年次編入学制度」だ。卒業生には、大学卒業に必要な124単位のうち、総合教育科目54単位が一括認定されるほか、学費減免や資格取得講座の無料提供などの支援も受けられる。高度な知見と実務スキルの習得を目指すことができる。
渡邉良憲校長は「AIの実用化が進む時代、これまで以上に専門知識を有する人材が求められるとともに、それを正しく活用できなければならない。最新設備での実習と大原学園が培ってきた社会人教育により、社会で活躍できるスキルと人間力を兼ね備えた人材を輩出していきたい」と話す。

