ほっかいどうデータベース

ノースロード

札幌市内の道路舗装工事を長年行っている

道路工事、除排雪など技術力でインフラを守る

 来年、創立35周年を迎える「ノースロード」。長年にわたり、主に札幌市からの受注で道路の舗装工事や維持管理を行ってきた。

 このほか、一般住宅などの駐車場の舗装や外構工事、公共ますの設置や下水道の修繕などの施工も行う。冬季は除排雪作業を担っている。

 また、本社のある札幌市清田区の災害防止協力会にも参画しており、地震や豪雨、地盤沈下といった緊急時の災害復旧にも対応している。2019年の胆振東部地震では、液状化で陥没した道路やその附帯施設の復旧作業を行い、地域インフラの回復に貢献した。

 自社で多数の建設機械を保有していることもあり、管理から現場作業まで自社で完結することで、高い施工品質や災害時の機動力向上につながっている。

 現場責任者は「舗装工事だけでなく、道路掘削などの土木工事も自社内で行えるのが強みです。品質向上にもつながっています」と話す。

 平井均社長は「我々の事業の発展が地域社会への貢献につながると考え、〝あの会社なら間違いない〟と思ってもらえるよう技術力を磨いてきました。顧客はもちろん、関わる全ての方との信頼関係を大切にしています」と話す。

 20~60代の幅広い年代が活躍する同社だが、勤続10年以上の社員も多く、そのほとんどが未経験からの入社だ。

 未経験者は、ベテラン社員のもとで補助業務から実務経験を積み知識や技術を習得していく。土木施工管理技士の資格や建設機械の免許取得も支援。教材を提供し、社内で年1回の講習や模擬試験を行うほか、受験料を全額負担する手厚いサポート体制を敷いている。

 こうした取り組みが奏功し、札幌市建設局の優秀施工業者として、ここ数年連続で表彰されている。

「顧客のため品質の向上に努めてきた結果であり、光栄なことです。建設業は機械化が進んでも必ず手作業が必要となる業種です。社員一人ひとりの誠実さが当社の信頼につながっていると考えています」と平井社長。

 平井英介専務は「事業拡大と体制強化のため、増員を計画しています。今後も顧客から頼りにされる企業であり続けたい」と話す。

生活道路の掘削など土木工事も行う
平井均社長
平井英介専務
冬季は除排雪業務も担っている