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生活プロデュースグループ

「フォレストウィングス旭川」の25年版宣伝写真

スポーツチームの運営で地域の活性化を推進させる

 道北圏では数少ない総合不動産会社として存在感を示す「生活プロデュースグループ」。賃貸物件の管理や仲介、不動産売買を担う。旭川市内で賃貸仲介FC店の「不動産のビッグ」5店舗を運営する「生活プロデュースリーシング」を筆頭に、グループ3社で構成されている。

 特筆すべきは管理戸数だ。道北を中心に1万1000戸以上(2025年4月現在)で、道内5番目(24年8月現在、全国賃貸住宅新聞調べ)の規模を誇っている。

 神幸博会長は「当社は6月1日から20期目に突入します。これを機に、本業以外の〝企業力〟をさらに強化させていく方針です」と話す。 

 目下注力しているのが2つのスポーツチームの運営だ。

 その1つであるバドミントンチーム「フォレストウィングス旭川」は、旭川市初のバドミントン実業団チームとして19年に結成。本拠地は旭川の隣町である東神楽町で、24年には東神楽町や同町の地方創生を担う「AID」(本社・東京都中央区)と連携協定を締結した。自治体も一丸となりチームをバックアップしている。

 4月からは明治安田生命などの大手企業がスポンサーに名を連ねるなど、実力とともに知名度も向上。6月25~29日には、愛媛県で団体戦の全国大会が控えており、ベスト32まで勝ち抜けば国内トップリーグ「バドミントンS/Jリーグ」への参入が決まる。

 チーム力の強化と同時に、東神楽町への貢献も推進している。グッズ販売はもちろん、地域の小中高生を対象にしたバドミントンスクールも開講。収益事業の構築とともに、ファンづくりにも注力する。

「東神楽町役場の職員をチームメンバーに迎え、フォレストウィングス旭川の女子チームもスタートさせました。もっと地域に根付かせていきたい」(神会長)

 もう1つはフットサルチームの「ディオヴォラーレ旭川」。24年11月に発足した新鋭チームだが、今年6月には「旭川フットサルEリーグ」(旭川地区サッカー協会)の2部への昇格が確定しており、さらなる飛躍が期待されるチームだ。

「旭川市出身でアルペンスキー女子日本代表として、北京五輪に出場した安藤麻選手のスポンサーも務めています。スポーツを通して道北地域全体を盛り上げていきたい」と神会長。

全国大会へ出場するなど実力は折り紙付き
東神楽町とAIDがチームをバックアップ。中央が神幸博会長