酪農学園大とデラバルが包括連携協定を締結

酪農学園大学(江別市、岩野英知学長)と酪農機器販売のデラバル(本社・札幌市、中野省吾社長)が3月14日に包括連携協定を締結した。人材育成や研究開発分野で協力する。
「デラバル」はスウェーデンに本社を置く酪農機器メーカーの日本法人。世界有数のシェアを誇り、全世界100カ所以上、日本国内に23拠点を持つ。〝持続可能な食糧生産〟をビジョンに、革新的な酪農機器を提供している。
一方、酪農学園大学は農業に携わる専門的な研究環境を備え、多くの人材を輩出してきた。
両者はこれまでも講義や実習、スウェーデンとの国際交流など、さまざまな連携を行ってきたが、今回の包括連携協定では、酪農業界の将来を支える人材の育成に向けさらなる体制強化を図る。
連携の主軸は3点で①教育・育成、研究開発として、最先端技術について情報や環境を共有し、より貢献度の高い人材や技術、製品を開発する。②社会貢献や国際交流として、食料自給率向上への貢献と、学生や教育機関などとのグローバルな交流を進める。③施設や設備を相互に活用することなど。
同大学で行われた締結式で岩野酪農学園大学長は「世界的搾乳機器メーカーの同社と協力し、酪農家の皆様や地域、酪農業の未来に貢献していきたい。学生にとってもグローバルな視座を高める機会になることを期待しています」と挨拶。
中野省吾デラバル社長は、「農業界に多くの人材を輩出する酪農学園大学さんと、グローバルネットワークを持つ当社との連携で業界を支える人材を育成していきたい」と述べた。