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フジソー

若手の田嶋元さん(左)と樋口社長。「社内は風通しがよく暖かい雰囲気です」と田嶋さん

業界に先駆けた長期休暇や業務効率化で働きやすさを追求

 電気設備工事の「フジソー」は1989年に「フジ総合管理」として設立。2023年4月に現社名となり、今年で設立36年を迎える。

 主に建物の新築や改修における電気設備工事の管理業務を行い、大学や病院のほか、札幌駅前の商業施設など大きなプロジェクトにも携わる。インバウンド需要を見込んだホテルの建設ラッシュや都市の再開発、IT関連施設の建設など、道内の活性化に伴い今後も需要が見込まれる分野を支える。

 入社後は施工管理者見習いとして現場経験を積みながらステップアップする。いずれは電気工事施工管理技士の資格を取得し、見積りや施工管理、予算管理など、竣工までの工事管理を担う人材を目指す。発注者や元請け企業と現場の橋渡し役となり、円滑に工事を進めるチームワークの要だ。

 また、近年は電気工事士の採用も開始した。コミュニケーションを重視しているため、文系の入社も歓迎だ。

 樋口直樹社長は「当社は未経験からでもどんどん挑戦して経験を積み、成長していける環境です。目の前の仕事だけではなく、前後の工程や工事全体の完成形を考えながら取り組むよう呼びかけています。広い視野を持ち、当社に限らず他社でも活躍できる自立した人材を育てたい」と語る。

 電気設備工事はきつい現場仕事のイメージが根強いが、21年に樋口社長が就任して以来業界に先駆けて働き方改革を推進。日報やデータ処理、スケジュール管理のDX化で業務を効率化してきた。

 また「ひとりでできて一人前」とされてきた図面作成業務を外部委託し労働時間を短縮。その分、図面を読み込む力の強化に注力する。

 力仕事だけでなく、図面作成などそれぞれの強みを生かして男女問わず活躍できる仕事だ。

 樋口社長の「もっと働きやすくできるはず」という思いから、他社にはない長期休暇制度も導入。代休やリフレッシュ休暇を合わせて2~3週間の長期休暇を取得できる。

 樋口社長は「柔軟な働き方を可能にすることで、若い世代の働き方に関する価値観の変化に応えたい。仕事のやりがいとプライベートとのバランスなど、希望するライフスタイルを両立できる業界にしていきたい」と話す。


工務グループ工事部
田嶋 元さん

入社4年目です。〝3Kのイメージを払拭したい〟という社長の思いや、DX化など大手に負けない変革を見て入社を決めました。施工管理は未経験でしたが、職人さんとの調整なども慣れれば大丈夫。施工でミスがあっても原因を明確にし建設的なアドバイスをもらえるので、新人に優しい環境です。現場では電気以外の設備工事なども含め、建築工事全体のことを意識しています。今後は担当できる建物の種類をもっと増やしていきたいです。

樋口直樹社長
施工管理では、見積りから完成まで裁量を持って働ける