SSKファシリティーズ

国会議事堂も診断した技術で修繕積立金の支出を抑制
2026年に創業50周年を迎える「SSKファシリティーズ」(旧札幌施設管理)。インフラ設備などの維持管理を手掛けており、日本全国のマンションに対しては給・排水配管検査「SPT配管診断」を推奨している。
田中芳章会長は「劣化した配管が何年使えるかを正確に診断できる独自の特許技術です。東京大学の上床美也教授と共同開発しました」と話す。
診断はエックス線を使い、デジタル画像解析で配管の更新時期を5段階で判定して顧客に提案する。札幌市厚別区の「パーク・シティ大谷地」など多くのマンションで採用された。
道外では国会議事堂でも診断実績があり、首都圏の大手不動産会社所有ビルや鹿児島県の種子島宇宙センター、沖縄県のホテルなど全国から依頼が相次ぐ。
公的な評価も高く、20年には国土交通省の『インフラメンテナンス大賞』で優秀賞を受賞。24年には建物配管診断の手法では日本で初めてBELCA(公益社団法人ロングライフビル推進協会)の技術認証を取得した。
田中会長は「診断期間は2~3日で、管を切断しないため不便な断水がありません。費用は建物規模、配管数によって異なりますがマンションならば100万円台で可能です。部分ごとの劣化がわかるので、最大1億円超ともいわれる全面更新費用を大幅に縮減できる。修繕積立金の無駄な支出を抑制します」と話す。
