販路は着実に拡大。新分野での製品製造も視野に

「23年は怒濤の1年でした。刀が変われば現場は変わります」と、北海道・東北エリアで唯一のダイヤモンド工具メーカーのトップは振り返る。

　コンクリートの切断などに使う工業用ダイヤの砥粒を固着させた工具を製造している。

　23年２月に本州へ本格進出。この１年間で販売代理店は大幅に増加した。

「東北、関東、関西エリアの販路も拡大しています」と手ごたえを感じている。

　東京、大阪で開催された「管工機材設備総合展」など、大規模展示会にも積極的に参加。代表商品である集塵機能付乾式ハンドコアドリル「ＪｉＮ」は、全国でも注目の的となった。　

　自社工場に新ラインの導入も計画中だ。

「海外の設備製造会社も視察しました。アスファルトやコンクリート以外に対応するダイヤモンド工具の製造を手掛けていくことも考えています」