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脱皮の年に。〝重老齢社会〟と向き合う

(あべ・ともや)1961年小樽市生まれ。北海学園大学、日本福祉学院、日本福祉教育専門学校卒業。92年向仁会常任理事就任。01年同理事長、サポートライフ会長就任。社会福祉士、精神保健福祉士。

阿部 智哉氏 医療法人向仁会理事長・サポートライフ会長

「介護業界の人材難は深刻です。事業の組み替えを戦略的に行い、マンパワーを最大化させるポートフォリオマネジメントの構築が急務です」

 道南エリアで医療と介護サービスを提供する一方で、こうした課題に対応すべく既に手は打っている。

 2022年には、地域包括支援センター機能と自立相談支援機関を一体化した国内初の福祉拠点所を開設。内科、整形外科を設置して、複合施設内で看護と介護、リハビリまで網羅したサービスの提供に成功した。

「機能集約型の複合施設の拡充が必要。3年以内に新たな複合施設の開設を目指しています」

 25年には、団塊世代が75歳以上の後期高齢者に突入する〝重老齢社会〟が控える。

「新たな年は『介護の25年問題』までの最後の1年間。脱皮の年にしていく」と業界の課題解決のため奔走する。