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バンキン

塩ビ鋼板防水工法の施行後(右)と施工前

特殊技術の塩ビ鋼板防水工法で住宅寿命を伸ばす

「気にしていない人も多いですが、屋根や外壁のリフォームを行うことで、家屋自体の寿命を伸ばすことができます。当社には、経験豊富な建築板金技能士が数多く在籍しており、さまざまなニーズに応えています」と語るのは「バンキン」の川又寧社長だ。

同社では、アスファルト防水やシート防水などの屋根防水工事から、外壁修理の提案、施工までワンストップで対応してくれる。住宅やマンション、大型施設まで幅広い物件を手掛けており、その技術力とデザイン力が多くのユーザーから支持されている。

最大の特徴は、塩化ビニル鋼板を用いた「塩ビ鋼板防水工法」を得意としていることだ。道内では、同社が先がけて導入したことで知られる。

同工法は、防水技能士の免許を持つ板金職人のみが施工できる工法で、全国でも同社を含めて4社しかいない。他3社は大手企業のため、費用も高額になってくる。このため、小回りの利く柔軟な対応かつ、低コストで施工を行っている同社への依頼が増えているという。

具体的には、高い強度を誇る鋼板に耐腐食性のポリ塩化ビニルをコーティングすることで行う。鋼板は温度変化で伸縮することを考慮して、10平方㍍以下にカットして敷設。継ぎ目に塩ビシートを用いることで、伸縮によるゆがみも予防できる。

既存の防水加工の上からでも施工できる汎用性の高さも同工法の大きなメリットだ。 

点検作業が容易なことも特徴の1つ。ひび割れや剥がれなどへの耐久力に優れているが、万が一穴が空いた場合には、穴の周囲がへこむ構造のため補修箇所が目視で判別できる。

さらに、修繕は破損部分のみを切り取って交換できるので、他の工法と比べて大幅に施工時間を短縮できるほか、修繕コストの削減にもつなげている。

また、施工後5年間は、6カ月ごとの無料点検と修理を実施。さらに台風や地震など、大きな災害があった際にも点検と修理を行っている。 

一方で、保険の活用も推奨する。屋根の補修には、加入している火災保険を適用することで工事費が無料になる場合があるが、適用の可否は専門家でなければ判断が難しい。例えば、大雪による雪害で保険が適用されるケースもあるという。

「この場合は無料見積りを取り、契約する保険会社に相談することをお勧めします。北海道の厳しい自然環境下で住宅の寿命を伸ばすためには、こまめな点検と修理が必須。どんなことでも相談してほしい」と川又社長。

屋根のリフォーム工事を最も得意とする