まつしま耳鼻咽喉科・耳鳴・めまいクリニック

めまいや耳鳴りを専門とする松島純一院長は、自然治癒力や免疫力を高める「心身医学療法」を随所に取り入れている。北海道大学病院の講師時代に同大学の応用電気研究所と協同開発したもので、耳の電気刺激と認知行動療法を併用して全身の血流を改善させるという独自の治療だ。

「動いた時にふらっとする、という患者さんには、初診時に心身医学療法と点滴治療を施します。治療が長引くかどうかはその場でおおむねわかります」と話す。

一度の治療で済む患者の多くは点滴治療直後の起床時から、ふらつきが治っているといい「『頭がすっきりした』『視野が明るくなり物がはっきり見える』と患者さんは言います」と松島院長。これは血流が良くなったことで、前頭葉にあるワーキングメモリの認知能力が高まったためだと松島院長は分析しており、60歳以下の患者の大半は一度で治療を終えているという。

頭を動かすことでめまいが生じる頭位めまい症にも適用可能で、1～2分で終わる独自の体操も伝授。こちらも一度の受診で済むケースが大半だ。脳に働きかけるアプローチといえる。