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北洋銀行

札幌市中心部に位置する北洋銀行本社

7期ぶり増収。新中期経営計画スタートで次期は増益へ

2023年3月期の連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が、有価証券利息配当金の増加などにより1267億3400万円(前年同期比1.8%増)と7期ぶりの増収。一方、当期純利益は、23年1月に導入したTSUBASA基幹系システム共同化に伴う一過性の経費を計上したことを主要因に96億4700万円(同17.9%減)と減益となった。また、貸出金は7兆7035億円と前年同期に比べて3416億円の増加。一方、預金・譲渡性預金も11兆31億円と同3398億円増加した。

24年3月期は、中期経営計画「『新たな成長へのチャレンジ』 ~お客さま、地域と共に持続可能な成長を~」 の初年度。人口減少に伴い縮小が懸念される北海道マーケットにおいて、道内企業や個人、地域社会のサステナビリティの実現をサポートすることが北洋銀行グループの役割と考え、「成長」と「環境・社会」をキーワードに、環境・社会への貢献投資と経済成長投資を両立し「お客さま、地域と共に北海道の持続可能な成長に貢献していく」としている。 

次期の連結決算は、経常収益が1250億円(同1.3%減)と減収を予想。ただし、一過性の経費と特別損失の計上がなくなるため、純利益は111億円(同15.0%増)の増益を見込む。

※※単位/100万円(100万円未満は切り捨て)※経常収益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益における%表示は、対前期増減率
安田光春頭取