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冷熱設備の「ヤブシタ」が スイーツの製造・販売に参入

素材を加工してイチゴ、キウイ、リンゴ、ミカンの4種が完成

冷熱設備メーカーのヤブシタグループ(本社・札幌市、森忠裕社長)が、飲食業のヴォーノ(本社・宮城県、飯田賢一社長)と連携。スイーツの製造と販売に乗り出した。

 ヤブシタグループは、空調機や冷熱関連部材の全国トップシェアメーカー。人材育成の一環で若手社員のアイデアを積極的に経営に取り入れており、さまざまな新事業を企画。今回のスイーツ事業もその1つだ。

 森忠裕社長は「顧客への土産用に『職場で食べやすく日持ちする菓子が製造できないか』という意見から開発に着手した」と話す。

 完成した「チョコレートラピエーノ」は、果物をフリーズドライし、ホワイトチョコを染み込ませたもの。見た目の美しさや常温保存でもべたつかず賞味期限が長いのが特徴だ。

 開発にあたっては、飲食店経営や食品製造を手掛けるヴォーノのアドバイスを受けた本格派。価格は680円~で8月から専用サイトや土産店などで発売を予定している。

「8月には、札幌市中央区北6条西23丁目に製造ラインも稼働します。多品種少量生産に対応できるので、地域の特産品や規格外の果物を使った限定品などを企画から製造まで受託できます。自治体や農家とのコラボのほか、飲食店向けのチャームやノベルティの需要も開拓していきたい」と森社長。

イチゴを加工
森忠裕社長(左)と飯田賢一社長