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渡邊清掃

藤本達也社長

インフラを一手に担う〝お役立ち企業〟へ

「日本で1番〝お役立ち〟を実践する」を信念に、地域社会を支えるNOCグループ7社の中核企業「渡邊清掃」。別海町と標津町の一般・産業廃棄物の収集運搬を主事業に、バイオマスを利活用した技術の開発や、橋や道路のリノベーションなどに事業領域を広げ、長年地域のインフラを守り続けてきた。

全国各地で過疎化が進み、暮らしを支える地元企業の経営も厳しさを増している中にあって、同社では新たな事業戦略を展開。藤本達也社長は「住民が最後の一人になってもインフラを守り抜くために、揺るぎない企業力をつけなければなりません」とし、後継者不在の同業他社のM&Aを実施。標茶町や富良野市など他エリアへ進出し、事業領域の拡大を図っている。

今後は、廃棄物処理にとどまらず、地域に必要なインフラ事業にも活躍の幅を拡げ、ワンストップで住民サービスを提供できる〝地域課題解決業〟に業態転換していく。こうしたビジネスモデルで全国展開も視野に入れ、M&Aを積極的に進めていくという。

藤本社長は「〝渡邊清掃(NOCグループ)なら安心〟と思ってもらえるように、地域とのつながりをより密接にしていきたい。財務基盤を強固にし、社員と家族が安心できる会社を目指す」と話し、DXにも積極的に取り組み、利益率向上を図る考えだ。

「〝変化はチャンス〟と捉え、今後も時代の変化を先読みして事業を展開していく」と藤本社長。