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今井仮設工業

一般社団法人北海道鳶土木工業連合会は22年で50周年を迎えた

伝統技術の継承に尽力し〝現場の華〟を次世代へつないでいく

高所を華麗に動き回ることから 〝現場の華〟と称されるのがとび職。「今井仮設工業」もこうしたとび専門企業の1社だ。足場工事とコンクリート工事をメーンに、高層マンションや橋梁、発電所などの建築・改修工事に参画している。

その技術力は高く、道外からの引き合いも多い。例えば2009年には、新潟県で北陸新幹線糸魚川高架橋工事において足場工事を担当。4年間にも及ぶ大規模工事を完遂した。

道内案件では、今年の5月から北海道新幹線延伸工事でニセコ地区の足場工事がスタートする。こちらも約4年にわたる大規模な案件だ。

もう1つの得意分野であるコンクリート工事でも、高い専門技術を発揮する。コンクリート工事は、形を保持することができない生コンクリートを流し込むため、一度打設を開始すると中断することができない。このため、事前の綿密な計画と正確な施工管理が重要になる。

今井厚会長は「固まる前のコンクリートは、振動を与えて気泡を抜き、強度を高めて練り固めることが必要です。この際に、コンクリートをなじませる〝感覚〟が最も大切になる。当社には経験豊富な技術者が多数在籍しており、最高の品質で提供しています」と話す。

また、今井会長は一般社団法人北海道鳶土木工業連合会の副会長としての顔も持ち、本業と並行して、道内とび業界の発展や技術継承にも尽力している。

22年11月に連合会発足50周年を迎えた同連合会は、国家資格である「とび技能士」検定を主催するほか、年1回「とび文化継承講習会」なども開催。

とびの伝統芸能である「木遺り」「纏」「梯子乗り」を次世代へ継承していく取り組みも行っており、札幌市内の神社などでは梯子乗りを披露している。とび職の繁栄と同時に地域貢献にも一役買っている。

このほか今井会長は、北札鳶土木組合の組合長も兼務。業界発展のため日々奮闘している。

「機械技術が進んでも〝職人〟の代替はできません。時代に合った技術を若い世代にも継承していく。技能講習などを通じて優秀な人材を育てていきます」と今井会長。

今井厚会長
掘削工事は得意とする工事の1つ
伝統芸能の梯子乗りを披露する