原点に立ち返り労働市場の課題解決に全力傾注
佐藤 良雄氏 キャリアバンク社長
コロナ禍からの市場回復で22年度決算は増収増益に。人材派遣業道内最大手としての底力を示した。
日本の労働環境について「近年は属人化が排除され、マニュアル通りに働けば異業種への転職も容易な時代。こうした流動性の高まりで、業界を問わず人材不足は深刻です」と分析する。
先細りする労働人口を支えるべき中高年層もマニュアル化によりリーダーシップや人格、信頼といった資質が備わっていない人材が増えていると警鐘を鳴らす。
「今、HR(労働資源)に求められるのは新しい知識や専門性、能力を身につける〝リスキリング〟です。そのためのカウンセリング機能の強化がテーマ」と新年に向け自らの使命を鮮明にする。
「人材派遣、紹介、再就職支援など、我々の仕事は全てに人が絡む。原点に立ち返り、難題解決に取り組みます」