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三和物流サービス

東京ビッグサイトでは、地震や洪水の体験ブースを設置

社内基盤の強化とDX化で全セグメントが好調

〝運ぶ〟を基点に事業を展開する「三和物流サービス」。イベントの企画・運営からダスキン用品、介護用品のレンタルなど11事業を展開する。来年には創業60周年の節目を迎えるなど、安定経営を続ける。

各セグメントともに業績は好調で、前期も増収増益を達成した。特に、介護用品レンタルは前期比で120%の伸長。このほかシニアケアサービスや、ゴルフ場オンライン予約事業も伸長を続けている。また、新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいたイベント事業は、コロナ禍以前の水準近くに戻った。

末光栄治専務が「事業が多岐に及び、その組み合わせで差別化するのが当社ならではの強みでもあり、揺らぐことない経営の〝基柱〟。部門間の垣根を越えて連携することで、営業効率と収益性を高めることができる」と堅調な業績の要因を話す。

こうしたことが可能なのは、全部門で情報を正確に共有しているからだ。

11事業で多業種、多世代にわたり膨大な顧客接点を持つ。これを使って2020年には、キャンピングカーのシェアリング仲介事業をスタート。翌年には、高齢者向けにシニアライフをトータルサポートする「任意後見相談窓口札幌支部」を札幌市中央区に開設している。

長らく培ってきた顧客情報をもとに、各顧客に対して最適な追加提案ができる同社ならではの手法と言えよう。

また、18年からはVR事業にも参入しているが、末光専務は「この事業を皮切りに関東進出もしていきたい」と話す。その言葉通り、今年6月には、東京ビッグサイトで行われるビジネスイベントにも出展。防災の観点から地震や洪水の体験ブースを設置した。今後はVRと融合したイベント企画も進めていく計画だ。

一方、社内基盤の強化にも注力している。コロナ流行後にはDX化を一気に推進し、1年間で10種類のクラウドシステムを導入した。すべての部門の業務を簡素化、複数事業のマネジメントができるようになった。
「来年は創業60周年の節目を迎えます。次なる成長領域は社員のモチベーション向上です。そのための社内改革を推し進める」と末光専務。

末光栄治専務
「任意後見相談窓口札幌支部」の講演会の様子