ほっかいどうデータベース

東北土建

橋梁点検作業の様子。橋梁点検車を用いて行う

自社開発アプリを全国に普及させるべく新会社を設立

1968年に戸建住宅の建築会社として創業。2014年に構造物点検・調査にも乗り出し業容を拡大した。特に橋梁やトンネルの点検調査を得意とする。21年度には埼玉県に関東営業所を開設。道外でも技術力が評価され、関東、中部地方の受注も増加中だ。

前年度の売り上げは120%の伸長で増収増益。堅調な業績が続くが、特に好調なのが点検調査部門で、橋梁が615カ所、1000径間以上、トンネルは74カ所、3500スパン以上の点検を手掛け、受注の3分の1が道外受注となっている。

その一例が、5年前から毎年受注している中部横断自動車道のトンネル点検。同自動車道山梨県内のトンネル85%以上の点検業務を同社が担った。さらに、今年5月には千葉県の国土交通省橋梁点検を受注。6月にも横浜鉄道の夜間トンネル点検がスタートしている。

一方で、道内の動きに目を向けると、昨年度も後志や十勝地方で3つの国土交通省橋梁点検が並行して進んだ。「北海道の地域特性として、海岸線以外に山間部でも融雪剤などの影響による塩害が多くみられるため、点検作業で苦労する事が多い」と青山裕亮社長は振り返るが、複雑な案件も正確に成し遂げるところに技術力の高さが垣間見える。

もう1つの柱である建築部門は、国内大手ハウスメーカーの指定工事店でもある。近年は、世代交代を進め若手を積極採用。新入社員の育成にも注力し、短・中・長期の行動目標を〝見える化〟。短期間で独り立ちできる育成カリキュラムで若返りを図る。

業容も拡大している。自社開発の橋梁点検補助アプリ「BIS」(ビーアイエス)の全国普及を目的に5月に新会社を設立した。同アプリは、過去の橋梁点検調査結果の詳細や点検写真を更新し、データベース化。作業員が現場からアップロードした点検結果を解析部門と共有できる。一連の作業効率を向上させた画期的なアプリだ。

「昨年12月に東京都、4月には札幌市内で同業社向けにアプリの講習会を開催しました。AI技術の導入など、アップデートを繰り返し全国に普及させていく」と青山社長は強く話す。

青山裕亮社長
「BIS」の運用イメージ図