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3eee

「カラダラボ」でリハビリに取り組む利用者

介護サービスの中重度者対応と大規模多機能化を目指すソーシャルベンチャー

リハビリ特化型デイサービス「カラダラボ」や障がい者グループホーム「iGloo(イグルー)」など介護・障がい福祉事業を全国に展開している「3eee」。拠点数は直営・フランチャイズ(FC)加盟を合わせて全国181(5月1日現在)にのぼる。

21年度の通所介護事業所における「事業所評価加算」では、同社グループの45事業所が認定。北海道内では8年連続でトップの認定数となった。

このことについて田中紀雄社長は「高齢者の在宅生活を実現する上でデイサービスが担う役割は大きい。ひと口に〝自立支援〟と言っても、身体的自立ばかりが着目されるが、精神的・社会的な自立も含め、サービスを通じて利用者さま一人ひとりが持つ本来の夢や目標にどれだけ寄り添えるかを追求していきたい」と語る。

また、かねてよりICTによる業務の効率化やクラウドAIの活用などでサービスの品質向上に努めていた同社だが、厚生労働省が今年4月からスタートした介護保険の新たなデータベース『LIFE』に対応した計画書作成支援ソフトを、他社との提携により導入した。

「コロナ禍や介護報酬改定といった転換期を迎え、この変化に対応できない同業が淘汰される可能性もある。介護のICT化は、自社グループだけでなく業界全体に浸透させる必要があり、このソフトの普及により加算算定業務の負担を減らし、本来専念すべき業務にシフトさせ、在宅ケアサービスの品質向上に努めていきたい」と田中社長。

昨年は同社のFC方式による通所型介護サービス導入に係る案件化調査がJICA(国際協力機構)に採択され、ベトナムでの通所介護事業の促進をはじめ、今後の海外諸国・地域への進出の大きな足がかりとした。「また新たな海外からの問い合わせもあり、今後の具体的な展開を見据えた上で現在準備を進めている」と田中社長。

今後は、帯広市で運営する「百年の森」をモデルとした要介護高齢者と障がい児童を対象とする共生型通所介護の展開に注力し、合わせて中重度者対応を重点とする方針で、「地域の実情に合わせて地域一体となったケアサービスを提供していきたい。また、M&Aも視野に入れていく」(田中社長)としている。

田中紀雄社長
スノーピークBSと提携した〝遊びゴゴロ〟のあるキャンピングオフィス