アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

ターメル・スレッジ選手

ターメル・スレッジ選手は北海道日本ハムファイターズに在籍していた。09年のクライマックスシリーズ第2ステージ初戦では、9回に逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち、日本シリーズ進出に大きく貢献。そんな心強い助っ人が日本ハムに帰ってきた。
「ファイターズからまた声をかけてもらい、プレーできることをうれしく思います」
チームメートの顔ぶれも3年前とほとんど変わっていない。以前と同じような雰囲気でプレーできているという。
一番仲のよかった田中賢介選手から「お帰りなさい」という言葉をかけてもらい、チームに溶けこめる気がしたそうだ。
日本ハムは今シーズンから野球解説者だった栗山英樹氏が指揮を執る。ミーティングでも一つひとつの話に目的意識を感じるという。監督の目指す緻密な野球がチームに浸透する予感がしている。
「何よりも監督からはエネルギーとパッション(情熱)があふれています。ついて行こうという気にさせてくれる」
幼い頃、テレビでメジャーリーグの試合を見たことがきっかけで野球を始めた。
「ニューヨーク・メッツの大ファンでした。大好きな外野手がいて、彼の放つホームランに憧れて、プロ野球選手になりたいという夢を持つようになりました」
父はアメリカ人、母は韓国人。元旦は毎年、コリアンタウンにある祖父母の家で新年のお祝いをしたという。韓国の民族衣装「チョゴリ」も着た。幼少期から自然と家族の大切さを学んだ。
リラックス方法は「読書と音楽を聞くこと」と語るが、何と言っても最高の癒やしは家族と過ごす時間だ。札幌で一緒に暮らす3歳のティー君と、もうすぐ2歳になるシェリーちゃんのよきパパだ。「いつも朝早くから遊んでいますよ」と笑顔を見せる。
09年の日本シリーズでは読売ジャイアンツに敗れ、悔しい思いをした。日本一となり、チャンピオンフラッグを札幌ドームに掲げるために戻ってきた。
「チームの目標も個人目標もとにかく勝つということ。それだけしか考えていません。温かい北海道のファンのためにも頑張ります」
(竹内)

◎こだわりは 「ヘアスタイル。今は丸刈りですが、また伸ばすつもりでいます」
◎好きな食べ物は 「脂が乗った北海道のホッケ」
◎北海道に来て驚いたことは 「チームが負けていても、ファンが温かい声援をくれることです」

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1977年3月18日、アメリカ合衆国ノースカロライナ州生まれ。身長183センチ、体重85キロ。左投げ左打ち。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒。99年にドラフト8巡目でシアトル・マリナーズ入団。メジャー3球団を渡り歩き、08年、北海道日本ハムファイターズに加入した。09年シーズン終了後、自由契約となり、横浜ベイスターズに移籍。今シーズンから日本ハムに復帰した。ファーストと外野を守る。背番号10