アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】鈴木遼太郎氏

鎌ケ谷でともに汗を流した仲間の活躍から刺激

プロ野球とは違う厳しさを実感

©財界さっぽろ

 斉藤 新型コロナウイルス感染拡大のため、ファイターズ選手との対談企画は中止となります。

 今回は昨シーズンまでファイターズに在籍した鈴木遼太郎さんに、リモートインタビューを行いました。

 現在はどちらにお住まいなんですか?

 鈴木 エイジェックという会社に入社して社会人野球に挑んでいます。硬式野球部の活動拠点である栃木県小山市に住んでいます。

 斉藤 入社の経緯を教えて下さい。

 鈴木 まず、昨年秋のフェニックスリーグに参加しているときに戦力外通告を受けました。その後、12球団トライアウトに参加しましたが、声がかかりませんでした。

 すると、自分の担当スカウトだった西(俊児)さんの紹介でエイジェックが興味を示してくれていると教えてもらいました。一度練習に参加して正式にオファーをいただいた形です。

 斉藤 お誘いを受け、すぐ決断したんですか?

 鈴木 そうですね。オファーがなかったら、野球をやめようと思っていたので。

 斉藤 NPBとは試合数など違うと思いますが、生活に変化はありましたか?

 鈴木 会社に入社するということが初めての経験でしたが、ありがたいことに会社員なのに野球漬けの日々を過ごさせていただいています。まだ、サラリーマンになった実感はあまりないです。

 斉藤 社内ではどんな業務を担当されていますか?

 鈴木 小中学生に向けた野球アカデミーを運営したり、野球の普及活動をメーンとする「アカデミー事業部」が配属先で、業務内容は主に野球の技術指導や子どもたちへ野球の楽しさを伝える仕事をしています。ですが、現在(取材日・5月27日)は都市対抗野球の予選の最中のため、野球に専念させていただいています。5月31日から2次予選が始まるので、みんなで頑張っています。

 斉藤 初めての社会人野球はいかがですか?

 鈴木 栃木県予選の準決勝で先発したんですけど、社会人野球のデビュー戦ということもあってすごく緊張しました。負けたら終わりということもあり、プロ野球とは違う厳しさを感じ、今回の先発でいい経験ができたなと思います。一試合、一球、一瞬にかける思いがすごいので、めちゃくちゃ熱いですね。

 斉藤 これからますます厳しい戦いになってくるんですよね。

 鈴木 はい。体重とかも落ちるくらい緊張すると聞いています。楽しみではありますが、怖いなとも思っています。

 斉藤 社会人野球はファンもものすごく熱いですよね!

 鈴木 びっくりしました。まず会社がとても盛り上げてくれます。2次予選である北関東大会からは社員の方で有志の応援団も駆けつけてくれるみたいです。

 斉藤 ファイターズで4年間過ごされましたが、一番の思い出は?

 鈴木 やっぱり素晴らしい仲間やチームメート、スタッフに出会えたことがいまの財産になっていますね。ちょうど昨日(5月26日)鎌ケ谷に行ってたんです。社会人としての生活にも慣れて、少し落ち着いたので、挨拶しようと伺いました。ファームにいる選手やコーチ、スタッフ、みんな快く話してくれました。自分に対しての対応も変わらなかったです。

 斉藤 いまだと、ファームに同い年の石川亮選手もいらっしゃいますね。ファンとしては今季なかなか一軍で活躍する姿が見られなくてさみしいです。

 鈴木 ずっとファームにいますね。「おまえ、冷やかしにきたんか」って言われました(笑)。昨日以外にも、連絡を取ることが結構あって、「我慢強くやるだけだ」と言っていました。

そのうち上がってくると思います!(※5月31日に昇格)

©財界さっぽろ

……この続きは本誌財界さっぽろ2022年7月号でお楽しみください。


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(すずき・りょうたろう)1996年2月16日、宮城県石巻市生まれ。右投げ右打ち。石巻西高校、東北学院大学卒。2017年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから6位指名。最速150㌔のストレートとフォークボールが武器。19年7月9日の千葉ロッテマリーンズ戦でプロ初登板。21年シーズンをもってファイターズを退団。22年1月、社会人野球のエイジェックにて現役を続行。