アスリートインタビュー

北海道コンサドーレ札幌

【砂川誠のコンサの深層】2年目も進化を続ける金子拓郎選手を直撃!

自分のプレーに責任を持つ

 砂川 東京五輪でリーグ戦が中断するまであと3試合(7月2日時点)。ここまでのチームの結果についてはどう感じている?

 金子 チームとしては、開幕して間もなくは勝ちきれない試合が多く、ふがいない負け方もあって。それを途中から立て直したのが今になります。これから先、上位を目指せるけど、下位に沈む可能性もある。そういう位置にいます。

 リーグでの目標は前のシーズンから変わらず、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場枠を取ること。そこにたどり着くためには、競り合いになった試合を勝ち切る力が必要だと思っています。

 砂川 俺が試合を見ていて思うのは、金子くんの出来が勝敗を分ける、という存在に思うけど、自分自身ではどう思う?

 金子 自分のプレーが勝敗に影響するということでいえば、得点やアシストということになります。

 ここまで5得点という結果は、もっと取れたかなという印象ですが、後半はさらに増やしていけば、必然的にチームも勝利に近づく。そこは責任感、覚悟を持って臨んでいきたいです。

 砂川 今は1トップ下のシャドーか右サイドで出ているね。

 金子 シャドーの時は相手ゴールが近いので、シュートの意識は上がります。右サイドであれば、スペースに対して自分の持ち味であるドリブルを生かしていく。それぞれ基本的にはそういう考え方です。

 砂川 今のメンバーで、これだけタテにドリブルで勝負できるのは少ないよね。

 金子 ドリブルは試合で通用していると感じますが、そこからのクロスが中の選手に合わないことが多いと自分では思っていて。自分の未来を切り拓く上で、そこが今の課題ですから、どうクリアするのかを意識していきたいです。

©財界さっぽろ

 砂川 高嶺朋樹・田中駿汰両選手とともに大卒2年目。お互いの関係性は?

 金子 3人とも仲はいいですよ。ライバル意識というか、誰かが活躍していると「自分もやってやるぞ」という気にさせてもらっている、という感じです。

 砂川 金子くんはチーム内ではイジられキャラと聞くけど。

 金子 そうですね。〝上〟の方々が……

 砂川 荒野(MF荒野拓馬選手)とかでしょう?

 金子 強烈ですよね(笑)。でも、フレンドリーに接してもらっているので、楽しくやれています。(構成・清水)

……この続きは本誌財界さっぽろ2021年8月号(8月14日発売)でお楽しみください。


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(かねこ・たくろう)1997年7月30日、埼玉県出身。178センチ・68キロ。小学1年でサッカーを始め、強豪・前橋育英高でプレー。控えだった2年次に全国高校サッカー選手権準優勝、主力として出場した3年次にはベスト8入りを果たす。日本大学3年次の2018年夏、北海道合宿での練習試合をきっかけにコンサドーレの練習に参加。翌19年には特別指定選手として公式戦14試合1得点。20年シーズンから正式加入し、公式戦35試合出場で5得点を記録した。背番号9。