財界さっぽろ 2010年3月号のさわり

財界さっぽろ 2010年3月号

■特集 燃えるコンサ“今年こそ”

 “ゴン中山”こと中山雅史選手の加入で一気に注目度が増した今季のコンサドーレ札幌。1996年のクラブ創設から14年。その間、Jリーグが1部制だった98年を含めても、J1のピッチで戦ったのは4シーズンだけ。今季こそJ1昇格の“片道切符”を手に入れてほしい。そんな願いを込めた全33ページの大特集。「札幌ドームのサポーターに誓ったゴン中山の“全発言”」「カラーグラビア ファン感謝デー、ゴン中山“大ハッスル”」「石崎信弘監督が雄叫び『2010年はJ1昇格じゃ!』」「筑波大同級生・井原正巳が語る“中山雅史の素顔”」「熱烈サポーター&ブロガー座談会『伝えたい!俺たちが愛するコンサドーレの素晴らしさ』」等々……“12人目の戦士たち”である560万道民に、J1昇格に燃える“コンサドーレの今”をお届けする。

■札幌市議会議長・福士勝にまつわる“不徳な疑惑”

 施錠されたガラス戸の向こうの事務所は薄暗く、人の気配もまったくない。札幌市内のビルに入居する「サクセスドリーム事業協同組合」を訪れたのは1月下旬のこと。平日の午前中だった。なぜ足を運んだか。それは本誌に届いたある情報提供。内容は「札幌市議会議長が代表理事を務めるサクセスドリームが家賃を滞納しているほか、警察が家宅捜索に入った」というものだった。取材を進めると、同社をめぐるさまざまなトラブルが浮かび上がる。さらには息子が社長を務め、議長自身も役員に名を連ねる会社が起こした行為にも、ある疑惑が持たれている。公職の中でも有権者の負託を受ける議員は、厳格な規範に縛られるべきだ。札幌市議会議長・福士勝氏は、その当たり前の認識を失っていたと言わざるを得ない。人口190万道都の議会トップがかかわった“グレーな問題”を徹底レポート。

■V字回復!横内・北洋“これからのハードル”

2009年3月決算で794億円もの有価証券評価損を計上した北洋銀行。その結果、自己資本比率は10.11パーセントから8.45パーセントにまで急落、1000億円もの公的資金を導入した。当時、横内龍三頭取は1000億円という額について次のように語っていた「日経平均株価が7000円、あるいは6000円台になっても、自己資本比率8パーセントをキープできる金額を注入したいと考えた。有価証券の含み損を一掃して、V字型の回復を図ろうという戦略なのです」。その言葉通り、順調に業容を拡大。注目の2010年3月期決算での「V字回復」は確実になった。とはいえ、北洋が越えるべきハードルはまだまだ高い。

■民主・自民、参院候補選びの“迷走”と“ドタバタ”

  参院選を半年後に控え、ようやく民主・自民両党の候補者が出揃った。改選される道選挙区は2議席。長く1議席ずつを分け合ってきた両党だったが、民主党は前々回の参院選から2議席独占を狙う戦術に変更。本気で政権をとるため対決姿勢を鮮明にした。今回も当然2議席独占を狙う民主党。しかし昨年から、3期目を務める現職峰崎直樹氏の処遇をめぐり、最大のパートナーである連合北海道と対立。候補決定のタイムリミットが迫る中、札幌市議の藤川雅司氏に決まるまでの“迷走”をリポート。一方の自民党。こちらも現職中川義雄氏の動向に注目が集まった。本人にはやる気があったが、昨年の衆院選の結果がそれを許さなかった。結局「勝てる候補」がキーワードになり、「参院選には出馬しない」としていた長谷川岳氏が引っぱり出された。そんなドタバタ劇の舞台裏をお知らせする。

■元木昌彦に聞く「危険な政治家・小沢一郎の終着駅」

 「みんな、小沢がこれだけのカネを握って何をしたいのかまったくわからないと言うが、私は昔から彼がやりたいのは憲法改正で、それが最終目標だと考えている。そのためには国会で最大の数を集めなければならない。今度の参院選あたりに焦点を合わせてくるだろう」――元「週刊現代」「フライデー」編集長の元木昌彦氏は言う。民主党幹事長・小沢一郎氏をめぐる「政治とカネ」の問題が世上をにぎわせ続けている。2月4日、小沢氏は政治資金規正法の虚偽記載では不起訴となった。検察の敗北のように見えるが、果たしてこれで終わりだろうか。「月刊現代」「フライデー」「週刊現代」などを舞台に小沢氏批判を続けてきた元木氏にズバリ聞いた。

■YOSAKOI新体制が長谷川岳と決別

 「YOSAKOIの新執行部である星野尚夫体制が、長谷川岳氏と完全にたもとを分かつ」――本誌記者がそんな話を耳にしたのは、YOSAKOI組織委員会が公式ロゴ変更の記者会見を行う数日前のこと。1997年から使われている「YOSAKOIソーラン祭り」のロゴは、創始者・長谷川氏が商標権を有している。昨年12月から組織委と長谷川氏は公式ロゴの商標権に関して協議を続けていたが、交渉は決裂。組織委は1月14日の理事会で公式ロゴの変更を決定。同18日、記者会見を行った。交渉が物別れに終わった背景には、ぬぐいきれない互いの不信感がある。新聞が触れなかった奥深くにある“真相”をえぐる。

■3億円が当たる宝くじ売り場はここだ!

  宝くじはどこで買っても理論上、当選の確率は一緒。しかし、1等がよく出る売り場は現実にある。もちろん、販売枚数が多ければそれだけ当選の確率も高くなるのだが、それだけとは思えない何かがあると感じさせるのも事実。「どうせ買うなら、よく当たりの出る売り場で買いたい」というのは庶民の自然な心理である。そんな声にお応えすべく、過去4年間の「サマージャンボ」「ドリームジャンボ」「年末ジャンボ」の1等(本賞のみ)と2等が出た売り場を集計、一覧表にした。道内トップに輝いたのは4年間で11本もの当たりを出した、お馴染み旭川の「堂前たばこ店」。そのほか高額当選が出た道内41売り場を完全網羅。どの売り場が当たるのか、一目瞭然!!