財界さっぽろ 2010年2月号のさわり

財界さっぽろ 2010年2月号

■2008年度道内“もうかっている企業ランキング”50社

「きびしい」「苦しい」――会えばそんな言葉があいさつ代わりになっているのが、昨今の経済情勢。しかし、みんながみんなダメというわけではない。当然、もうかっている会社もある。信用調査会社「東京商工リサーチ」北海道支社は、2008年4月から09年3月までの間に決算期を迎えた道内企業のうち、当期収益金(当期純利益)が多かった企業の「収益ランキング」を発表している。本誌ではその上位50社を一挙公開。「やっぱり」の会社もあれば、「なるほど」の会社も。果たして、この会社はランキングに入っているのか? そして、あの会社の純利益は? 道内景気の趨勢を知るためにも道民必読!

■特集 自民党支持者にもわかる「民主党北海道」のすべて

 ついにその日はやってきた。戦後、つねに日本の政治の中心にあった自民党が昨年の総選挙で大敗北、政権から転落した。結党から14年、本格的な政権交代を実現させた民主党。その原動力となったのは北海道だ。そんな“民主党王国”の秘密を探る大特集。コンセプトは「自民党支持者にもわかる民主党北海道のすべて」。“ヒト・モノ・カネ”はもちろん、その歴史から陳情の新ルール、北海道戦略会議に至るまで、総合的に徹底研究。さらには「民主党国会議員の能力・実力を仕分けする」「頼りになる民主党道議はこの人」「民主党札幌市議の実力者は誰だ」「民・自“政治塾”比較」など民主党北海道を“丸裸”にした。

■峰崎問題で連合・高柳と民主党北海道が一歩も譲らぬ大バトル

 協力し合って念願の政権交代を果たした民主党北海道(三井辨雄代表)と連合北海道(高柳薫会長)。ここに来てその信頼関係にヒビが入りそうな気配だ。参院の改選期を迎える峰崎直樹氏(3期)の処遇について、民主は「労組の支援を受けて当選している議員は“最長3期18年”の不文律を守る」として峰崎氏の後任を認めない考え。一方、連合は「投票まで1年を切った段階で後継が決まらない以上、峰崎氏でいくべきだ」とお互い譲らない。ギリギリのせめぎ合いをしている。しかし、深層を探っていくと、ものごとはそれほど単純なものでもなさそうで……

■小沢一郎側近・石川知裕(民主党・道11区)に新たな金銭疑惑

 民主党代議士・石川知裕氏は、ある意味、運に恵まれてきた男だ。2005年の衆院選で道11区に立候補するものの、自民党の中川昭一氏に敗北。浪人生活を送っていた07年春、衆院選比例選出の荒井聰氏の知事選出馬に伴い、繰り上げ当選を果たした。昨年の衆院選では民主党への追い風と、中川氏の“もうろう会見”という敵失の影響が大きかった。その後の中川氏急死も石川陣営にしてみれば地盤を固める好機だった。しかし、好事魔多し。いまや石川氏は、親分小沢一郎の政治資金問題で東京地検に追い詰められている。在宅起訴されるとの見方も飛び交う中、前私設秘書の暴露で石川氏自身の政治資金規正法違反疑惑も浮上しているのだ。

■支持率約6割 高橋はるみ“衰えぬ人気と不安材料”

 政権交代で支持基盤が揺らぎ、逆風にさらされる高橋はるみ知事。3選戦略にも狂いが生じている。とはいえ“はるみ人気”は今なお、いささかも衰えを見せていない。政権交代3カ月後の12月12~13日、ある政党関係筋が道内主要都市で、道内に住む成年男女500人を対象に電話面接法式による政治に関する意識調査を行った。それによると「高橋道政2期をどう評価していますか」との問いに対して、「非常に支持している」が10.5%、「ある程度支持できる」が48.0%。この2つを足すと58.5%となり、6割近い支持率となっているのだ。

■「勝毎」新社長・林繁光ジュニア(林浩史)の“評判”

「勝毎(かちまい)のお悔やみ欄を見れば失礼することはない。十勝で新聞といえば勝毎を指す」(帯広市内の有力経済人)と言われるほど地域に深く浸透している「十勝毎日新聞社」。昨年12月、創刊90周年を一区切りに、トップが交代した。16年ぶりのこと。会長に退いた林繁光氏に代わり、新社長には息子の浩史氏が就任。明治大学卒、帯広青年会議所理事長など、父親と同じ道を歩んできた浩史氏の評判を探ってみた。

■特集 北海道開発の行方“事業仕分けで”北海道の公共事業はこうなった

 新政権による初の予算案がまとまった。北海道開発予算は、実に33年ぶりとなる5000億円割れ。公共事業を絞り込む政府の方針が、道内向け予算でも徹底された形になった。2010年度予算を組むにあたり、何といっても注目されたのは“事業仕分け”。地方の予算が減らされるのではないかと不安視する向きもあったが、影響は小さかった。2月号では、そんな10年度予算案をめぐる“悲喜こもごも”を大特集。識者インタビューとして佐藤克廣北海学園大学教授の「これまでの政権が何をやってきたかの暴露が足りない」ほか、「安斎保下川町長激白!事業凍結のサンルダム」「道建協陳情団に力不足をわびた奥平聖国交省北海道局長」「道が事業継続した旧緑資源機構の3大規模林道」など話題満載。