消費拡大キャンペーンのウラで… 生乳卸「ちえのわ事業協同組合」(別海町)が“覚悟”の廃棄のさわり

消費拡大キャンペーンのウラで… 生乳卸「ちえのわ事業協同組合」(別海町)が“覚悟”の廃棄

消費拡大キャンペーンのウラで… 生乳卸「ちえのわ事業協同組合」(別海町)が“覚悟”の廃棄

「ぜひ『ちえのわ』を取材して、廃棄の事実を報道してもらえないでしょうか」

 本誌に届いた1通のメール。おそらく酪農家とおぼしきその人から届いた内容は、道東の酪農家が搾りたての生乳をそのまま廃棄している、という内部告発だった。

ちえのわ事業協同組合のある別海町の放牧牛 ©財界さっぽろ

 時折しも、乳業メーカーが処理できずに廃棄が出るのを防ぐため、国や業界が大々的にキャンペーンを行っている最中のこと。しかも、地元の酪農家のみならずJAや国・自治体、マスコミ、中央会やホクレンまでに知れ渡る事実だという。廃棄を行ったという自主流通の生乳卸「ちえのわ事業協同組合」の代表を直撃すると、それを認めた上で、本誌に嘘偽りない“覚悟”を語るのだった。

記者座談会で振り返る 参院選北海道選挙区の激闘

 7月10日に行われた参院選・北海道選挙区は、3議席中2席を3人が争う中、ほぼ最後まで票が開くまで結論の出ない異例の大激戦となった。

左写真左はトップ当選の長谷川岳氏、→写真一番右は2番手で当選の徳永エリ氏 ©財界さっぽろ

 トップ当選を果たした長谷川岳氏は前回より得票数は減らしたものの得票率は横ばい。2番手となった徳永エリ氏は前回より約10万票減らす辛勝、最後の3議席目は元衆院議員からの転身となった新人の船橋利実氏が滑り込み、石川知裕氏は約2万5000票及ばず次点に終わった。

左写真中央は3位に滑り込んだ船橋利実氏、右写真左は次点に終わった石川知裕氏 ©財界さっぽろ

 本誌編集部は当落が確定した直後、各候補担当記者による緊急の座談会を開催、明暗を分けたものや各候補の思惑と誤算などを振り返った。SNSでは載せられない過激な話も飛び出した!?くわしくは本誌にて。

特集・札医大病院の“知られざる顔”

 札幌医科大学病院は、大都市・札幌の高度救急医療のみならず、さまざまな新機軸の治療法やスポーツ選手の健康管理などのサポートに至るまで、地域医療貢献の先頭を行く組織。だが、その活動や実力は意外と知られていない。

山下敏彦札幌医科大学新学長 ©財界さっぽろ

 本誌はスポーツ医療や難病治療、ロボット支援など、札医大の知られざる研究成果や取り組み内容を紹介。今年就任した山下敏彦学長への単独インタビューも行った。

日本旅館協会新旧トップ対談・浜野浩二ハマノホテルズ社長×大西雅之鶴雅ホールディングス社長

 日本国内約2200の旅館・ホテルが加盟する業界団体「日本旅館協会」は今年6月の役員改選で、同協会会長でハマノホテルズ社長の浜野浩二氏から同じ北海道の鶴雅ホールディングス社長・大西雅之氏が会長に就任した。そこで、コロナ禍で傷んだ観光業界を牽引してきた浜野氏と、コロナ後の業界の再起に対してその手腕が試される大西氏との対談を実施した。

浜野浩二ハマノホテルズ社長(左)と大西雅之鶴雅ホールディングス社長 ©財界さっぽろ

 ともに北海道を代表するホテル経営者。長らくの盟友でもある2人が考える北海道観光の潜在能力や未来について大いに語った。

カード収集やグルメも話題 北海道発展の礎「炭鉄港」の魅力再発見

「炭鉄港」とは、北海道の礎を築いた産業遺産である石炭、鉄鋼・鉄道、港湾から1字ずつを取って名付けられた造語。空知の炭鉱から鉄道を通じて室蘭・小樽へ運ばれる過程で、明治維新とその後の開拓使設置時、わずか5万人弱だった人口が500万人強まで増えた、本道発展の過程そのものだ。

炭鉄港の遺構 ©財界さっぽろ

 その炭鉄港がいま、歴史的価値を持つ文化財としての魅力から“再発見”されてきている。主要文化財やスポットを一覧で紹介する。