最新号のさわり

財界さっぽろ 2022年2月号目次

新幹線トンネルが基礎に近すぎる!マンション住民が悶える“地下4メートルの不安”

新幹線トンネル出口とマンション付近 ©財界さっぽろ

「ご自分の家族が住んでいると思って考えてほしい」「説明を聞いていると『もう決まってから』という姿勢を感じる」

 札幌市中央区にある桑園まちづくりセンターの一室。大きな声が廊下まで響く。12月25日午前、鉄道建設・運輸施設整備機構(以下、機構)はある分譲マンションの住民を対象に、新幹線トンネル工事に関する説明会を開いていた。

 この日はクリスマス。隣の部屋からは子どもたちの明るい声が漏れていたが、住民の発言は時に怒気を帯びていた。予定の2時間を超えた説明会では、住民側から「訴訟」の2文字も飛び出していた。

 住民の住む分譲マンション2棟はJR桑園駅の近くに建つ。現在の新幹線トンネル工事の計画では、直径約11・8メートルのトンネルの端がマンションの敷地にかかる。2棟の内1棟のマンションの基礎とトンネルとは最短で4・3メートルしか離れていない。

 20年夏、トンネルの具体的な距離を始めて知らされた住民の間に驚きと不安が走った。機構は何度かマンション側に説明を実施。さまざまな方策を講じて安全性を確保する考えだが、住民の不安は払しょくできていない。

特集・コンサドーレ、理想と現実の狭間で

コンサドーレ社長の野々村芳和氏 ©財界さっぽろ

 タイトル奪取という高い目標と成長途上のクラブという現実の狭間でもがく北海道コンサドーレ札幌。Jリーグは2月に開幕を迎えるが、今特集では本誌だけの最深情報をお届けする。

「渦中の野々村芳和社長を直撃!『何も話せないこと自体がおかしい』」がトップ記事。2013年3月、40歳で社長に就任して以来、9年目のシーズンが過ぎた野々村氏。

 就任初年度の13年12月期に10億円程度だった売上高は、コロナ前の20年1月期に36億円強まで伸長。同じくチーム人件費は3億円から18億円強に増やした。だが、20年シーズンはコロナ禍でチケット収入が半減。21年1月期の売上高は約31億円で5億円の減収となり、2億7000万円の純損失を計上した。

 22年1月期も厳しい経営状況が見込まれる中、野々村氏がクラブ経営の現状を説明する一方、本人の進退も騒がしくなりつつある。本誌2022年1月号でも既報の通り、野々村氏は任期満了を迎える村井満氏の後任として、Jリーグの次期チェアマンへの就任が濃厚となっている。

 今回の野々村氏へのインタビューは「就任濃厚」というスポーツ紙の報道から間もなくの昨年12月9日のこと。野々村氏は「何も話すことはできないんです」と断った上で、心境を吐露した。

 また本誌連載「砂川誠のコンサの深層」にはレジェンド・小野伸二選手が登場。その砂川氏は“芸能界一サッカーの上手なお笑いコンビ”として知られる「ペナルティー」のワッキーさんとも対談を行った。2人は千葉の名門・市立船橋高校OBだ。このほか、スポーツニッポンで記者としても活動するフリーライターによるコンサの分析記事なども掲載した。

星野リゾート・星野佳路代表「地域に定着する観光産業で外資と戦う」

星野リゾート代表の星野佳路氏 ©財界さっぽろ

 星野リゾートは2004年にトマムの運営権を買い取り、道内初進出を果たした。当時、赤字だったトマムは経営不振を脱却し、いまや一大リゾート地となっている。22年1月には、白老、札幌、札幌・ススキノに同社の3施設がオープン。道内での客室は一気に2100室を超えることになる。

 マイクロツーリズム(近場で過ごす旅のスタイル)を提唱する星野佳路代表に、今後の道内戦略などついて聞いた。

「北海道はこれだけ広いところが一つの地域として、北海道ブランドというものを世界に発信してきました」「これだけ世界で有名になると、必ず外資の運営会社も入ってこようとする」「注目すべきは北海道の場合、コロナ禍以前から道民の道内旅行の比率が高い場所だということです」

 同社は宿泊施設の所有や開発を行わず、運営に特化している。こうした企業は日本国内では珍しく、一部では“ハゲタカ”と手を組んだと批判されることもある。これについても星野氏は「(ハゲタカファンド)にはネガティブな意味はありますが、決して悪いことではないと考えます」と語る。その真意とは。

新作舞台「D-river」、コロナ禍、創業30周年…オフィスキュー会長・鈴井貴之が語る“60代、変革

クリエイティブオフィスキュー会長の鈴井貴之氏 ©財界さっぽろ

 北海道の芸能プロダクション「クリエイティブオフィスキュー」会長・鈴井貴之氏のインタビューを掲載。自身のプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」による第6回作品「D-river」が2月に上演される。その舞台に込めた思いを語った。

 オフィスキューは2022年、創業30周年を迎える。「当初は北海道でエンターテインメントや芸能プロダクションなんて『無謀だ』『無理だ』と言った方もいましたが『TEAM NACS』の大泉洋や安田顕といった、映画やドラマで主演を張れるタレントが出てきて、北海道の事務所に所属しながら活躍するようになりました」と鈴井氏は話す。

 22年は自身も還暦を迎える。「60代は今までとは違う路線にいくのかな」という予感があるという。

特集・北海道!何でもランキング&マル秘データ

駅別中古マンション価格と変動率 ©財界さっぽろ

「数字は嘘をつかない」とは、よくビジネス現場で言われる言葉だ。さまざまなジャンルの役立つデータを一挙にお届けする。

「(市電、地下鉄、JR駅別)中古マンション価格」では、札幌近郊の中古マンションの平均価格とその変動率を一覧にまとめた。価格が高止まりしているとされる札幌中心部では築30年でも2000万円弱するという。

「農協」ではJAごとの販売支払高の上位30などを掲載。販売高はJAの規模を示す数字の1つで、農家がJAに出荷・委託した農畜産物について、JAが支払った代金の合計だ。販売高上位30JAのうち11が十勝地区だった。

「水産」では、主要魚種の水揚げ量の推移を表にした。道内では近年、イカとサンマの不漁が叫ばれて久しい。過去20年間でそれらの漁獲量はそれぞれ9割減となっている。反対に、ブリなどは海洋の変化で取れる量が増えているという。

 このほか、宅地相場、建設(経審)、スーパー、信金、ふるさと納税、新車登録台数など。ユニークなものとしては、道内コンビニ・セコマのホットシェフ人気ベスト5、自治体別・オリンピアンの出身地など全51ページ。