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北山デンタルクリニック

北山 康則 理事長・院長
きたやま・やすのり/1990年北海道大学歯学部卒業。94年から、かえで歯科院長。2001年北山デンタルクリニックを開院。

ホワイトニングでリニューアル。義歯、インプラントにも注力

新たなホワイトニングサービスを開始

 ここ数年、患者数を右肩上がりで伸ばしているのが、義歯やインプラントなどの自費治療に特化した「北山デンタルクリニック」だ。

 JR札幌駅から徒歩3分、地下鉄南北線さっぽろ駅から徒歩2分、同東豊線さっぽろ駅から徒歩1分という好立地で、土日も診療。忙しい患者でも通いやすい環境を提供している。 

 今春には、歯科医院向けのフランチャイズサービスを展開する「ホワイトエッセンス」(本社・東京都、坂本佳昭社長)と契約し、ホワイトニングやクリーニングなどデンタルエステサービスも開始した。同社は専用機器やホワイトニング薬剤を自社開発している企業で、国内シェア80%以上を誇る業界最大手。全国で300院以上(2025年7月31日現在)の歯科医院が加盟している。

 北山康則理事長は「現代人は多忙です。できるだけ短期間で効果を高める方法を模索してきた結果、同社の技術と製品にたどり着いた」と説明する。

 施術は、ホワイトエッセンス社本部の研修・認定試験に合格した歯科医師や歯科衛生士が担当する。施術専用の完全個室を設け、ホワイトニング照射器などを導入。3月5日にリニューアルオープンしている。室内はアロマが香り、ヒーリングミュージックが流れるなど、エステのようにリラックスできる空間となっている。

「人工的な白さではなく、透明感のある自然な仕上がりになります。1回目の施術から白さの実感が期待できます」

義歯とインプラントの〝二刀流〟で治療

 一方、義歯とインプラント治療にも豊富な実績を誇る。「歯がボロボロ」「入れ歯が合わない」「抜歯したくない」「何度も再発している」といった悩みや難症例を持つ患者が全国から訪れるという。

 歯を失った場合の治療法としては義歯とインプラントが選択肢となるが、どちらを選ぶべきかは患者によって異なる。ライフスタイルや年齢、治療に求めるもの、歯に対する価値観がそれぞれ異なるからだ。

 北山理事長は、義歯とインプラントの双方に豊富な治療実績を持っているため、個々の患者に合った治療を提案してくれる。

「義歯治療の主流が保険治療だった数十年前から、自由診療にも視野を広げて研究を続けてきました。たどりついたのが三重県の歯科医師である川原田幸三氏が考案した超高精度の総入れ歯『ドクター・カワラダ・デンチャー・システム』(カワラダ・デンチャー)です」

 北山理事長は、川原田医師の直接指導を受け、技術を習得。これまでの症例数は500件以上(24年12月31日現在)にのぼる。

 カワラダ・デンチャーは〝リンゴを丸かじりできる総入れ歯〟と称される総義歯治療法で、最大の特長は装着時の優れた安定性にある。

「さまざまな自費の義歯を見てきましたがカワラダ・デンチャーは吸着力があり、安定感が抜群です。完成した入れ歯を初めて口に装着したときには、自力で外せない患者さんもいるほど。義歯特有の異物感がなく、不快感や違和感も少ない」

 一般的に睡眠中は、入れ歯を外すケースが多いが、カワラダデンチャーは、眠っている時にも着けていられるほど快適な装着感が最大の特長。無調整で7年から10年間、良好な状態を維持できるという。

「入れたその日から何でも食べられます。力を入れても安定しているので、リンゴや硬いスルメもかむことができる。また従来の入れ歯は、餅やガムを食べると、浮き上がってしまうことが多々ありましたが、カワラダデンチャーはビクともしません」

 北山理事長は、インプラントも得意としている。

 年間約550本、開院からこれまでに累計で5000本以上(24年12月31日現在)埋入している。

 治療は3D画像を基にした精密な検査と診断、コンピューターを駆使したシミュレーションも踏まえて実施する。必要に応じて頬骨の3D模型を作製し、ドリルの挿入方向や深さをガイドするサージカルガイドなども用いる。

「例えば上顎をカワラダ・デンチャー、下顎をインプラントにするコンビネーション治療も可能です。総インプラントに比べて費用を抑えられます」

 また、インプラントや義歯治療と並行してかみ合わせの治療も行っており、特難症例の患者が数多く訪れる。

 例えば、不正咬合の指標である「アングルの分類」では、最も悪い症例をⅢ級としている。これに該当するのが下顎前突(受け口)で、同院の患者の半数以上がこのケースだ。そして、このⅢ級の患者に適応するのが前述のコンビネーション治療だという。

「不正咬合は若い世代にも多い症例ですが、何歳からでも治療は可能です。悩みを抱えている患者さんはまずは相談してください」

麻酔で痛みを軽減  短期治療も実践

 診療には「やさしい」「ていねい」を基本姿勢とする。口の中にミラーを入れるだけでも患者に配慮する。

 手術時の「怖さ」や「痛み」の軽減にも努めており、対処としてIVS(静脈内鎮静法)を採用。点滴による麻酔でうたた寝状態のまま手術を終えることができる。

「治療中の記憶はほぼありません。もちろん、痛みや音、振動を感じることもないので、患者さんとしては、『寝て起きたら治療が終わっている』という感覚です」

 麻酔注射時の痛みを苦手とする人には「表面麻酔」も併用。「あらかじめ歯肉に塗布することで、注射時の痛みを軽減できます。針は細いほど痛みを感じにくいため、当院では極細の針を使用しているほか、さらに口の中の痛みを感じにくい部位のみを選んで注射しています」

 手術には外部から招聘した麻酔科の専門医が立ち会っている。

 一方、遠方からの通院や多忙な患者向けに「短期集中治療」も実践する。

 治療を始めるにあたって詳細な「治療計画」を作成。数回分の治療を1回にまとめることで、治療期間の短縮を図っている。

 また、迅速かつ治療精度の向上のため「マイクロスコープ」や「3D‐CT」「超音波骨切削器具」といった精密機器も活用する。

 マイクロスコープは歯科用顕微鏡と呼ばれ、肉眼の数十倍にまで視野を拡大する。症例によってはミクロン単位の治療が必要となるため、治療の精度を高められる。

 また、CTは一般的なレントゲンとは異なり、立体的に画像を映し出す。顎の骨の密度や形が詳細にわかるため精密な診査・診断が可能になる。

 超音波骨切削器具は、粘膜や歯茎、神経、血管を傷つけずに超音波で骨を削る機器。インプラント治療をはじめ、さまざまな治療に活用することで術後の痛みや腫れ、出血が少なく、治癒を早め患者の負担を軽減する。

「短期集中治療は、仕事や育児で『なかなか歯医者に来る暇がない人』はもちろん、『来院回数が多くなったり、治療期間が長引くことがストレスになる』といった人におすすめしている治療法です」

患者に寄り添った歯科治療を提供

 審美面では義歯製作会社「Dental Labor IDT」(本社・東京都、岩城謙二社長)が運営する「BPSエステティックデンチャー」と連携している。患者の歯茎や歯の色、表情などに合わせたオーダーメードでナチュラルな見た目の仕上がりになるのが特長だ。

 仮歯は治療初日に作成するため、治療中に「歯がない」「食事ができない」ということがない。

「人工歯(被せ物や入れ歯など)は歯科医師ではなく、歯科技工士が制作します。可能な限りスピーディーにできるよう、歯科技工士と密な連携を取り、治療期間の短縮に努めています」

 同院では、初回カウンセリングからCT撮影、診断、見積もりは全て無料。WEBから24時間予約やLINEでの無料相談にも対応している。

 北山理事長は「歯科医院でさまざまな治療を受けてもかめるようにならず〝歯科医不信〟に陥っている患者さんは少なくありません。当院には、精神的に挫けてしまっている人や難症例の患者さんがセカンドオピニオンとして訪れるケースも多い。他院からの紹介もあります。治療してもかめるようにならなければ、精神的に不安定になるのは当然です。かめるようになると咀嚼筋や表情筋が鍛えられ、笑顔も美しくなります。治療を通じて信頼関係を築き、そうした患者さんに少しでも寄り添って行きたい」と話す。 

義歯やインプラント、ホワイトニングなどの自由診療に対応

ホワイトニング専用の完全個室を新設

JR札幌駅から徒歩3分、地下鉄南北線さっぽろ駅から徒歩2分、同東豊線さっぽろ駅から徒歩1分の立地

プライバシーに配慮して治療できる
オーダーメードでナチュラルな見た目の仕上がりになる
ドクター・カワラダ・デンチャー・システム
個室のカウンセリングルーム
「お気軽にご相談を」と北山理事長