札幌白石記念病院

だて・あゆみ/2005年旭川医科大学医学部卒業。旭川医科大学、国立循環器病研究センターなどを経て、25年4 月札幌白石記念病院に着任。日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医。その他、心臓リハビリ関連の資格も保有。
心臓リハビリで早期の在宅復帰を支援
かつて心疾患は安静第一が定説であり、患者の社会復帰が遅れがちだった。しかし、医療の進歩でリハビリの必要性が唱えられ、近年は「心臓リハビリテーション」に注力する医師が増えている。
今年4月に「札幌白石記念病院」に着任した心臓リハビリテーション指導士の伊達歩医師もその1人だ。
「患者さんの病態に合わせて、リハビリプログラムの策定や栄養・生活指導など、スムーズに在宅移行ができるように多職種でサポートしています」
心疾患患者には「運動耐容能(体力や持久力)」が生命予後に関連していることから、適切な運動負荷と運動量を見極めるため「心肺運動負荷試験(CPX)」を実施している。
「自分がどの程度動いて良いかわからないという人は多い。まずはCPXで現状を把握しています」
また、経過観察の判断材料には、運動中の心拍数やバイタルサインを確認。良好な場合は運動強度を上げて、回復を目指していく。
同院では伊達医師の着任に伴い、外来の心臓リハビリを月~金曜に拡充した。
