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全国から注目される札幌東法人会青年部会の租税教室

租税教室で講師を務める安孫子俊之顧問(左)

 札幌東法人会の青年部会では、小学生を対象に租税教室を開催。離島や過疎地向けにリモート授業を行うなど、全国でも珍しい取り組みとして国税庁長官から感謝状も贈られた。

 公益社団法人札幌東法人会(藤井幸一会長)は、研修会・イベントなどを通じ、税に関する啓蒙活動を実施。加盟企業の若手経営者が所属する青年部会では、地域の未来を支える子どもたちに租税教育を行っている。活動エリアは札幌市白石区・厚別区、江別市で、対象は小学6年生。2023年度は15校で実施した。

 前部会長の安孫子俊之顧問は「地方都市や離島など、遠隔地教育の格差是正が課題だった。コロナ禍でリモート化が進んだことで、オンライン授業にも注力した」と語る。21年12月にエレクトロニクスセンター(札幌市厚別区)と江別市立第一小学校を結んだことを皮切りに、23年夏には天売島と焼尻島にも授業を配信した。

 オンラインを使った租税教室の取り組みは珍しく、22年11月の「法人会全国青年の集い・沖縄大会」には北海道法人会連合会代表として参加。「租税教育活動プレゼンテーション」で優秀賞を受賞した。

 これらが評価され、部会では初めて23年10月に「国税庁長官感謝状」が授与された。

 池田靖子副部会長は「全道で租税教育の空白地帯をなくし、この取り組みを全国に広げたい」と語る。

池田靖子副部会長