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北清ホールディングス

九州北清の太陽光パネル分離処理プラント

創業55周年。未来に向けて循環型社会構築に貢献

 1969年に創業。新年は55周年の節目を迎える。

 23年12月に持ち株会社の北清が北清ホールディングスに社名を変更。北清企業(本社・札幌市)、角山開発(本社・江別市)など傘下は12社。グループ売上高90億円超、従業員数600人と道内最大規模の廃棄物処理業者だ。

 川井千香子社長は「組織改編によるグループCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)の運用で資金の効率的運用、調達、管理が可能になった。新卒者7人を適材適所に配属するなど人事・教育の機能もさらに高めていく」と意欲的に語る。

 グループ各社では独自の取り組みが進む。

「九州北清」(本社・宮崎県小林市)は、廃棄された太陽光パネルの分離処理プラントを導入し、精密なリサイクルを可能した。「北清商事」(本社・札幌市)では、機密書類処理の手間と時間を節約した出張シュレッダー処理サービスが好評。また24年は「北清えさし」(本社・江差町)が、第2期管理型処分場を着工し、道南地区の廃棄物処理の要を担う。

 西日本環境技研(本社・宮崎県小林市)では、顧客企業の労働環境改善に向け呼吸用保護具(防塵マスク)のフィットテストも開始する。

 川井社長は「再開発が進む札幌の建築廃材など、廃棄物量は増え続けています。地球環境を未来につなげる重要な役割を果たすため、循環型社会の構築に向け、強い決意で臨みます」と語る。

川井千香子社長
鍵付きの「ノン・シュレッダーBOX」を設置。回収してシュレッダー処理する
防塵マスクのフィットテスターを導入し、金属溶接などの健康被害を防止