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札幌国際法律事務所

遠山 りえ
とおやま・りえ/北海道大学法科大学院および米国アーカンソー州立大学ロースクールLL.Mプログラム修了。2013年弁護士登録。18年開業。札幌弁護士会国際委員会副委員長。北海道科学大学非常勤講師。

海外展開を支援。難しい交渉や折衝に対応

 北海道知事の専属通訳を務めた異色の経歴を持つ遠山りえ弁護士。法曹家となった現在は、英語力を生かした国際法務で企業の海外進出や、海外企業との取引をサポートしている。

「輸出入などの国境を越えた取引である『クロスボーダー取引』が増えており、不利な条件で契約を交わす日本企業が増加しています。契約書類のリーガルチェックはもちろん、契約条件変更などの交渉や折衝もお任せください」と遠山弁護士。

 また、遠征や移籍など、スポーツ界も海外とのつながりが深いことから、同事務所では「スポーツ法務」も提供。道内のプロバレーボールチームなどを法の専門家として支えている。

 一方、M&Aや事業承継などではグローバルな視点でのデューデリジェンスが重要と捉え、一般的な経営状況の調査などに加え、「人権デューデリジェンス」も提案している。会社組織だけでなく、下請けや孫請け企業にまでヒアリングし、各種ハラスメントなど人権侵害の有無を調査する。

「従業員の年齢や性別、国籍が多様化する中、今後のポイントは異なる価値観を持つ人々が納得する世界基準の環境整備です。将来を見据えた戦略法務を提供していきます」と遠山弁護士。