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エム・エム・ピー

積極的に若手人材の採用を行う

給食事業を軸に多角経営。社会貢献活動にも尽力

医療機関や福祉施設、学校・保育園向けの給食を主軸に、社員食堂や外食など、食に関わる事業を多角的に展開する「エム・エム・ピー」。「心をこめた料理はおいしく人を笑顔にする」という意味の造語である〝美味心笑〟をモットーに掲げ、安心・安全で栄養バランスの優れた「食」を提供している。

札幌、旭川、北見、函館の4カ所に営業拠点を構え、800人超の従業員を有する企業へと成長している。

コロナ禍により給食業界は深刻な人手不足という課題を抱えていたが、採用は好調で、今年4月に新卒者11人が入社した。7月からは外国人技能実習生を札幌、北見、函館の3拠点に配属。障がい者の雇用にも力を入れており、今年度中に4人の採用が決まっている。

「昨年は定年を65歳に延長し、70歳まで再雇用できる環境を整えた。教育制度や福利厚生の充実、適材適所の人員配置など、社員に長く働いてもらうための企業努力は惜しまない」と社員ファーストを貫く嘉藤田章博社長。

一方、札幌市白石区に児童発達支援放課後等デイサービス「あんじゅ」と「アベニール」、石狩市で「あいいろ」を開設。〝人は宝〟という信念を掲げ、児童発達支援や放課後デイサービス事業所などの療育事業も手掛けている。来年には、新たに2つの施設を開設予定で、事業拡大を進める方針だ。

社会貢献の一環として、チャリティー活動も積極的に行う。

前述の「あいいろ」では、広い駐車場を開放して、2020年からビアガーデンを開催。収益の一部を寄付しており、今年も7月末に行われるほか、8月には、保育園「キッズプラス」(札幌市中央区)が主催する「こども祭り」も開催する予定だ。

さらに、8月26日、27日の2日間は日本テレビ系列「24時間テレビ」のチャリティー活動にも参加。STVふれ愛広場(札幌市中央区)にて「ふれ愛キッチン24」と題した飲食店を出店し、利益の全額を寄付している。同チャリティーの参加は、今年で18年目。コロナ禍で中止となっていたが、3年ぶりの開催となる。

「〝食〟を通じて人を〝育み〟〝つなぎ〟〝笑顔〟にしたい。創業当時からの信念を胸に、まい進していきます」と嘉藤田社長。

嘉藤田章博社長
昨年7月に「あいいろ」の敷地内で開催した「こども祭り」