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トーシン

「♯C-pla」では常時900種類のカプセルトイが並ぶ

カプセルトイ専門店を展開。全国各地で店舗数拡大中

カプセルトイ専門店「♯C‐pla(シープラ)」の運営を主事業に、オリジナルカプセルトイの企画なども手掛ける「トーシン」。

「♯C‐pla」では、ショッピングモールのテナントスペースを活用し、常時約900種のカプセルトイを設置。200〜500円ほどの安価な価格設定ながら、精巧かつ〝心に刺さる〟ミニチュアが大人を中心に大好評となっている。

店舗数も急速に拡大している。

2019年の開業から4年で全国に62店舗を展開する急成長ぶりで、年内には80店舗、来年は100店舗に到達する見込みだ。

道内は他県に比べてショッピングモールが少なく、出店数が伸び悩んでいたが、スーパーをターゲットに、従来の3分の1程度の規模の「♯C‐pla mini」を展開。地方都市を中心に需要が拡大中で、今後も新規出店に注力する。

「コロナ禍で撤退したテナントの後継に、ぜひカプセルトイ専門店を検討してほしい。多くの物件で売上げが伸び、賃料も増えています」と宮本達也社長。

店舗には、さまざまなコンセプトのフォトブースを設置。購入したカプセルトイを撮影し、SNSへ投稿することもでき、アイデア次第でそれぞれの趣向や世界観を表現できると好評だ。

宮本社長は、「〝ガチャガチャ〟の世界は奥が深い。例えば、車のミニチュアからはじまり、駐車場、道路、信号機と自分の世界観を表現したくなる。興味がない人も一度はのぞいてみてほしい」と語る。

一方、北海道ブランドの発信や、道産子企業としてのアピールにも力を注いでいる。

例えば、さまざまな北海道名物をフィギュア化したオリジナル製品の「ミニチュア北海道」は全国で飛ぶように売れた。

また、道外店舗の開業イベントでは、道産食品をプレゼントするなど、道産子企業であることを印象づけるとともに、北海道ブランドも発信している。

宮本社長は「ここ数年で『♯C‐pla』の知名度はかなり向上しましたが、北海道の企業が運営していることはあまり知られていません。今後は、北海道ブランドのアピールとともに、道民にも愛される企業を目指していきます」と意気込む。

今後は企画・販売に加え、製造も手掛ける計画。〝小売り出身のメーカー〟としての地位の確立を目指していく。

宮本達也社長
オリジナル製品の「ミニチュア北海道」