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富樫歯科クリニック

富樫 和浩 院長
とがし・かずひろ/1993年北海道大学歯学部卒業。同年より5年間勤務医。98年米国UCLA歯学部アドバンスドペリオドンティックスコース留学。99年富樫歯科クリニック開設。

通院の習慣化で時間と費用を節約。患者満足を追求する

富樫和浩院長が目指す診療の基軸は、徹底的な歯周病治療にある。初診の患者には無料の唾液検査を実施し、歯周病菌の有無を確認。進行度に応じてクリーニングや手術も行い、病状の安定化を図っている。

次の段階が「SPT」(歯周病安定期治療)。歯周病の進行を抑え、安定した状態を長く維持することが治療の目的だ。歯周病菌数の推移を可視化することで、患者の通院に対するモチベーション向上につなげている。
「通常、歯医者に行くのは歯が痛くなった時でしょうが、当院の患者さんは通院が習慣化しています。予防的なメリットに加えて早期発見・治療が可能となり、時間的・経済的負担の軽減につながります。まさに〝検索する前〟に受診してもらっています」と富樫院長。

この「SPT」を担うのは5人の歯科衛生士。担当制を設けており、患者一人ひとりの状況を熟知している。患者にとっても気軽に相談できる存在といえるだろう。

日々のSPTの結果として、富樫院長の手技を必要とする重篤な患者が少ないのも同院ならでは。だからこそ富樫院長は、治療に専念できるというわけだ。
「『通院回数を減らしたい』『一気に治したい』という患者さんの要望にもできる限り応えています。治療や説明に最大限時間を費やし、患者満足度を高めていきたい」と富樫院長。

ノーベルガイドシステムを用いたインプラント治療も数多く手がけており、遠方からも患者が多数来院している。

また、今年3月には口腔内スキャナーを導入。保険外ではあるが、歯の型取りにおける精度を格段に向上させた。従来の型取りの5分の1の時間で済むほか、一般的な型取りで嘔吐反射が強い患者もわずかな苦痛で済むケースが大半だという。 

撮影画像は鮮明かつ立体的で、患者へのインフォームドコンセントにも役立てている。
「当院は厚生労働省が制定した『かかりつけ歯科機能強化型診療所』の認定歯科医院です。定期受診の必要性や予防歯科の重要性を伝え続けるとともに、モチベーションを保って通院できるための環境整備に力を入れていきます」と富樫院長は話す。

治療スタッフは全員が歯科衛生士
今年3月に導入した口腔内スキャナー
岩見沢小学校の向いに立地