ほっかいどうデータベース

キットアライブ

キッズアライブを通して子どもの成長を支援

手厚い福利厚生、教育体制、技術革新でSDGsにコミット

クラウドシステム「セールスフォース」の導入やサポートを行う「キットアライブ」。

セールスフォースは、企業の業務効率化と生産性を向上させるシステム。世界的に導入が進む中、近年は道内企業の採用も増加しており、同社の業績も右肩上がりで伸びている。

同社ではSDGsを経営の根幹にしており、さまざまな施策を通して企業発展と社会課題の解決を目指している。

その1つが、1月から開始した福利厚生制度の「キッズアライブ」だ。これは18歳未満の子どもがいる社員に対して、子ども1人当たり月額1万円を支給し、手当1月分と同額を四半期ごとに養育支援団体などへ寄付するというもの。

制度設計の背景には、社員の平均年齢が34歳と若く、今後のライフイベントが活発になるため。社員とその子どもが育つ環境をより良くすることで、人口減少対策への寄与も目的としている。

3月には第1回目として札幌市の「さぽーとほっと基金」に12万円を寄付。今後、社員数の増加に応じて寄付額が増えていく想定だ。

同社では、これまでにも福利厚生の充実に取り組んできており、2018年からは「もっとアライブ」を開始。これは自己啓発を目的として定時後に資格取得の学習などを実施した場合、その時間に応じて残業代を支給する制度だ。

当初は年間30時間を上限に設定したが、21年10月から60時間に拡大。スキルアップやマネジメント力の向上を目的に制度を活用する社員が多い。

女性社員の活躍も特筆される。内田みさと管理部長は、21年に30歳の若さで取締役に就任した。

同社では性別に関わらず、能力や実績を正当に評価。ジェンダー平等を実現している。

また、教育体制も整備した。第2新卒者にも新卒と同様の手厚い研修を実施。人材不足が叫ばれるIT業界において、長期的に活躍できるエンジニアの育成に努めており、社員の高い定着率に反映されている。

これら制度や教育体制により、今年4月に入社する社員の半数を女性が占めている。

内田管理部長は「当社の取り組みや事業を通して、5つの開発目標の達成に貢献していきます。そして、クラウドサービスの導入支援で中小企業をサポートし、北海道から地方を活性化させていきます」と語る。

内田みさと管理部長
セールスフォースは顧客管理や営業支援などに効果を発揮