財界さっぽろ 2010年4月号のさわり

財界さっぽろ 2010年4月号

■特集 検察vs民主“北海道ラウンド”

 鳩山由紀夫首相の故人献金問題、秘書が起訴された小沢一郎幹事長の政治資金問題、そして、今回の北海道教職員組合(北教組)の違法献金問題と、民主党にまつわる“政治とカネ”の疑惑は、いまや底なしの様相を呈している。検察による民主党議員への捜査はいまも続いている。小沢幹事長との“第1ラウンド”は完全に失敗に終わり、検察の権威は地に堕ちた感すらあるが、果たして“北海道ラウンド”はどうなるのか。本誌では「幹部3人逮捕、北教組“組織崩壊の危機”」「産経、自民が毛嫌いする北教組の正体」「小林千代美41歳の“浮沈”」「石川知裕が周囲に漏らした事件の全真相」など、北海道における“検察vs民主”を徹底取材。さらには一連の問題で佐野法充民主党北海道幹事長を直撃インタビュー。カラーグラビアもお見逃しなく。

■次は誰?北洋、道銀に副頭取交代説

 北洋銀行の中井千尋副頭取の退任説が強まっており、後任人事が耳目を集めている。「1年前、あれだけのことがあったのに、横内龍三頭取は次の体制づくりのために、すでに副頭取歴8年に及ぶ中井氏の退任を軸に、一気に世代交代を図るのではないか」――そんな観測が静かに広がっているという。一方のライバル行、公的資金を完済した北海道銀行にも副頭取交代説がささやかれている。「今年か、創立60周年の来年あたり、近藤政道副頭取が代わるのでは」という内容のもの。有力関係筋はこんな見方をする。「堰八義博頭取と近藤副頭取のコンビネーションはいたってうまくいっていた。とはいえ堰八さんとすれば使いやすいのは先輩ではなく、やはり同期か年下の役員だ。その意味では同期生で堰八さんと極めて近い関係にある……」。続きは本誌で。

■参院選に波紋、中川義雄に亀井静香が「うちから出てくれ」

 1月28日、東京・市ヶ谷で催された自民党の中川義雄参院議員の新春の集いで、来賓として出席した国民新党の亀井静香代表のあいさつが会場を大いに沸かせた。7月の参院選の公認争いに敗れた中川氏に「うちから出てくれたらいいんだ」と誘いをかけた。さらには無所属の平沼赳夫衆院議員も新党を視野に中川氏に接触。いまでこそ自民党、国民新党、無所属と党派は分かれているが、亀井氏も平沼氏も中川氏の実兄、故・中川一郎氏とは極めて近い関係。いまでこそ郵政選挙をきっかけにバラバラにはなったが、自民党時代はみな志帥会(現在は伊吹派)に属していた同士なのだ。自民新人、長谷川岳氏の陣営も気が気ではない。

■特集 ご立派すぎる札幌市議会

 政令指定都市・札幌市議会の“ドタバタ”が止まらない。八戸市の藤川優里議員が「美しすぎる市議」ならば、さしずめこちらは「ご立派すぎる市議会」といったところ。まず周囲をア然とさせたのが、白石区選出の山口かずさ市議。3年前、大学在学中に初当選し“女子大生市議”としてもてはやされた。現在は33歳で独身だが、3月末に出産を予定。「未婚の母」になるという。そのほか「自民で議長経験者、佐藤美智夫の民主入り説」「あうんの呼吸でにじり寄る公明と上田文雄」「札幌市制度融資詐欺事件、容疑者は福士勝市議会議長が代表の協組所長」など話題満載!

■野村克也が「弱者の戦法、人心掌握術を伝授」

 野村克也東北楽天ゴールデンイーグルス名誉監督は弱者のヒーローだ。野村氏が率いた弱小球団は常勝チームへと生まれ変わり、地獄を見た選手は“野村再生工場”で輝きを取り戻す。「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」という孫子の兵法があるが、勝負の世界はこれが基本。奇策をかけて優位に持ち込め、リーダーは「こうなったら勝てる」「こうなったら負ける」と明快に伝えると下の人間はやりやすい等々…「小が大に勝つ」戦法、リーダー・管理職の心構え、そして、今シーズンの北海道日本ハムファイターズの行方を名指揮官“ぼやきのノムさん”がズバリ答える。

■年間8万頭も駆除しているのに… 殺しても食べても減らないエゾシカ

  北海道全域のエゾシカの頭数は、2009年3月現在でおよそ52万頭。ところが、従来からエゾシカの多かった北海道東部地域に加え、西部地域でも急増傾向にあって、今年6月には62万頭を超えると予想されている。1年で10万頭増える計算だ。ちなみに道内で飼育されている肉牛の頭数は50万頭、乳牛は70万頭である。現在、エゾシカの死因は“人間”といわれる。それほど道内には天敵がいない。そのため増えすぎたエゾシカによる農林業被害が大きな問題となっている。08年度の被害額46億円のうち、40億円はエゾシカによるもの。巷では「食べてしまえばいいじゃないか」という安易な声も聞かれるが、話はそれほど簡単ではなさそうで……

■岡田繁幸×吉田照哉ビッグ対談 日本競馬の未来を語る

  この2人を抜きに日本の競馬は語れない。コスモバルク、マイネルクラリティを生んだ「コスモヴューファーム」の岡田繁幸代表。そして、もう1人はハーツクライ、ダイワスカーレットを生んだ「社台ファーム」の吉田照哉代表。いずれも日本のビッグブリーダーだ。「パドックでは名馬の姿を思い出せ」(岡田代表)、「走る馬は3歩見ればわかる」(吉田代表)など、究極の相馬眼を持つ2人に、馬づくりの極意、あの名馬・騎手の意外な裏話など、サラブレッドにかける熱い思いを聞いた。本誌だからこそできた夢の対談。これであなたも馬券を買うのが楽しくなる。乞うご期待!