ほっかいどうデータベース

ネットジャパン

「ネットジャパンBB」の導入を担った「スペチアーレ420」(札幌市・中央区)の外観

ネット無料設備の累計導入数は5万世帯を視野に入れる

創業18年目を迎えた「ネットジャパン」。賃貸マンション向けの光回線によるネット無料設備「ネットジャパンBB」の提供を行うほか、防犯カメラやロードヒーティングの遠隔操作などの付加サービスを手掛ける。

ネットジャパンBBは、NTTが提供している光回線に、インターネットサービスプロバイダの「V6コネクト」を接続し、専用の機器を接続して行うサービスだ。累計の導入物件数は3385棟、4万6190戸(2023年7月1日現在)と、導入率は道内でもトップクラスを誇る。 

業績も堅調だ。昨年度の新規導入件数は546棟、6454世帯で、増収増益を達成した。今年度は570棟、8000戸の新規導入を目標に掲げている。

斉藤慎也社長は「近年は他社からの乗り替えも増えています。今年度は累計5万世帯での導入も見込んでおり、さらに成長スピードを加速させていく計画です」と語る。

こうした言葉通り、21年からは賃貸管理の道内最大手企業と提携しているほか、全道各地のパートナー企業と協力し、北見・釧路・旭川・帯広など、札幌圏以外でのサービスも強化中だ。目標に掲げる導入数は計画通りに進行しており、光回線によるネット無料設備導入件数が道内トップシェアも視野に入る。  

一方、さらなる販路拡大も見据える。24年をめどに道外進出を計画しており、業容拡大にともなう人材確保にも積極的だ。今年度も新たな人材が入社し即戦力として活躍している。幹部候補も募集していく方針で、人的資源からも着実に地歩を固める。

斉藤社長は「あらゆる家電やデバイスがネットでつながるホームIoTへの需用がさらに高まることが予想されます。スマートロックデバイスをはじめとした新機能を取り入れるなど、他の一歩先を行く経営を実践していきます」と意欲的だ。

斉藤慎也社長
付加サービスでは防犯カメラの設置も行い好評を得ている