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宏陽

道路の安全施設工事で道内シェアナンバーワン

道路安全施設工事で存在感。人への投資で成長を加速

道路改修に伴う仮設ガードレール工事をはじめ、道路の安全施設工事を主事業とする「宏陽」。安全施設工事の道内シェア率は90%以上だ。

「今年からおよそ10年かけて道内の高速道路が順次リニューアルされていきます。責任を持って交通インフラを守っていきたい」と西川秋仁社長。道央道、札樽道、道東道など道内高速道路で進行中のリニューアル工事にも参画している。

東京オリンピック、パラリンピックでは自社開発のセキュリティーフェンスが各競技開場で採用されるなど、開発力の高さも注目されている。今後は自衛隊施設のフェンス改修など入札案件に積極的に参加し、防衛・セキュリティ分野に本格参入する方針だ。

一方、全国各地のメガソーラー建設にも携わっている同社では、自家消費型太陽光発電設備の導入によるCO2削減にも取り組み、10月には太陽光パネルと蓄電池を本社屋に設置する計画だ。

環境ビジネスへの参入を見据える西川社長は「省エネ法や温対法をはじめ、BCP対策としても自社を実証モデルとして活用していきたい。官民問わず幅広い施設に、自家消費型太陽光発電設備の導入を提案していきます」と意気込む。 

また、道外拠点の増設やM&A、事業用地の取得など事業投資を進めてきたが、設立21年を迎えた今年から〝人〟への投資にシフト。昨年と今年で11人の若手社員を採用し、社員数は70人を超えた。今後も定期採用を継続する予定で、マンパワーを成長の原動力にする。

「当社がメインスポンサーとなっている社会人野球クラブチーム『札幌ホーネッツ』の選手を積極的に雇用しています。スポーツを通じた地域活性化にもつながれば」と西川社長は語る。

西川秋仁社長
次世代の人材を積極的に採用
札幌新道沿いの本社社屋