グループ結成20年、 再編の決勝戦で勝ち残る

コロナ特需に酔うな――新型コロナ流行に伴う行動変容で巣ごもり特需が発生した時、そう社内を戒めた。

国内スーパー草創期から業界に身を置き60年余り。練達のトップはアフターコロナに向け、足元を固めてきた。

「今は、価値変容について思考を巡らせているところです」

22年に結成20年の節目を迎えたアークスグループの売上高は5775億円（22年2月期）。参画企業は高いシェアを握る地域の雄ばかり。日本最大の協業組織であるCGCと連携し、商品バリエーションも豊富だ。規模、シェア、商品開発力の3拍子が高いレベルで揃う。

18年12月にバローホールディングス、リテールパートナーズと結成した新日本スーパーマーケット同盟も着実に深化している。

再編の決勝戦で「勝ち残る」ため、引き続き1兆円体制を目指していく。