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Kids glow

プログラミング教室の様子。習い事教室のみの利用もできる

首都圏の教育メソッドを積極的に導入。保護者からの支持を獲得

「我が子の可能性を伸ばす教育を」――少子化の影響もあり、親世代の教育意識は年々高まっている。

小学生の放課後の過ごし方にも変化が見られる。2021年に開校した民間学童保育施設「キッズ・グロー宮の森校」(札幌市中央区宮の森4条6丁目2‐12)は、教育リテラシーの高い保護者に支持され、利用者を増やしている。

〝預かり〟を主体とする自治体運営の学童保育施設とは一線を画し、「Kids glow」の運営方針はあくまでも〝学びの場〟。異なる学校や学年の児童との交流を通じて、社会性や協調性を身に付けさせている。

達成感や成功体験を育む多種多様な体験型カリキュラム「キッズグローアカデミー」も好評だ。今年は京都で活躍するクリエーターユニット「twotwotwo(ににに)」を招いてのワークショップを開催予定で、子供たちは同校オリジナルキャラクターの製作に挑戦するという。

開校から3年目を迎え、途中解約はほぼゼロ。質の高い教育の証左といえる。

施設内には、英会話スクールやプログラミング教室、読解力を鍛える「よみとき算数」やそろばんスキルとパソコンスキルが同時に身につく「デジそろ」など、習い事教室も併設。学童保育と習い事の利用児童は約60人に上る。

今年4月には一般社団法人「民間学童保育協会」(本部・東京都新宿区)に加盟。国内大手の学童施設運営企業が会員として名を連ねる中、道内地場企業として唯一となる加盟学童保育施設となった。 

西山一生社長は「首都圏では学童保育をアフタースクールと捉え、放課後を無駄にしないという考えが浸透していますが、道内はまだまだこれから。首都圏の教育メソッドを積極的に取り入れ、質の高い学びを提供していきたい」と話す。

また、6月には札幌市手稲区の企業主導型保育園「みなここ保育園」を傘下に収めるなど業容を拡大。「キッズ・グロー」の2校目も計画中だ。

西山一生社長
右脳トレーニングメソッドとして注目される「デジそろ」
宮の森小学校の隣地に建つ「キッズ・グロー宮の森校」