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アイアイ・テー

本社が入る「石狩第2物流センターA棟」は倉庫業の認証を取得

物流ネットワークの構築で、業界全体の課題に切り込む

食品輸送道内大手として高い知名度を誇る「アイアイ・テー」。青果物卸大手の「オリエンタルフーズ」(本社・札幌市)の物流部門が分離独立して、1988年にスタート。以来、道内業界において確固たる地位を築いている。

従業員数は約700人で、グループ会社は6社を数える。道内13箇所に拠点を構え、道内全域のスーパーや量販店への食品輸送を主体に、食品加工や小口輸送も手掛けるなど業容を拡大中だ。

今年は、原油価格の高騰などにより物価が上昇し物流業界も大きな影響を受けているが、前期も業績は堅調に推移。売上高、利益ともに前年を下回ることはなかった。

長く安定経営を続けているが、一方で石黒茂社長は「人手不足や長時間労働、業務の非効率など、物流業界は多くの課題を抱えている」と危機感を抱く。こうした問題解決のために切り込んだのが、強固な物流ネットワークの構築だ。

2019年に江別市、20年には苫小牧市で小口輸送に特化した食品輸送会社との資本提携によりグループ化。配送ネットワークを強化した。

拠点を増やし業務効率化を図ったことで労働時間の短縮にも成功。加えて、新たな市場も確保して業績を一気に加速させている。

石黒社長は「業界が抱える問題は業界全体で解決していかなくてはいけない。今後は道内主要都市の同業者と協力体制を築いていく計画」と問題解決に向け動き出している。

また、今年1月には石狩市の「石狩第2物流センターA棟」が倉庫業の認証を取得。在庫型センターとしても機能するようになった。注文から配送までの時間を大幅に短縮したほか、荷主の外部倉庫としても使用可能で顧客ニーズに応えている。さらに、軽車両を使用した一般消費者への配送モデルも検討中。BtoCビジネスは同社初の試みで、近年のネットスーパーの配送需要のニーズをくみとったものだ。

今後は〝食〟をテーマにした新事業の計画もあり、業界の最前線を走り続けていく。

石黒茂社長
倉庫機能、仕分け検品、配送機能を兼ね備えた物流センター