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北海ロード50周年「ライフラインを未来へつなぐ」

式典で挨拶をする森安雄北海ロード社長

北見市に本社を置く「北海ロード」が50周年を迎え、5月14日に記念式典を開催した。北見市長や自民党の大物・河野太郎も駆けつけるなど盛大な式典となった。

道路を守って50年  誠実な仕事で信頼

「長年、営業を続けてこられたのは皆様のご支援、ご協力、ご理解があってのもの。初心を忘れず、基本理念である〝誠実な仕事、信頼される会社〟を目指し、たゆまず精進を続ける」。5月14日、「北海ロード創立50周年記念式典」で森安雄社長は決意を新たにした。

式典には辻直孝北見市長、船橋賢二道議会議員、〝マリリン〟の愛称で知られるカーリングの本橋麻里ロコ・ソラーレ代表理事らが出席。さらには今夏の参議院選挙に出馬する船橋利実自民党北海道参議院選挙区第一支部長も駆けつけ、同社の地域に根差した活動がうかがい知れた。

会場を沸かせたのは自民党・河野太郎衆議院議員の登場だった。北見の一企業の周年式典にこれほどの大物が駆けつけるのは異例だ。

河野議員は「企業の寿命が30年と言われる中で50周年を迎えられたのは、道路を守るという社会的使命を果たしてきたから。北海道の農作物を消費者に届けるために必要となるのが道路であり、それを守っているのが北海ロードさん。これからも安全に配慮しながら、北海道の道路を守り続けて欲しい」と祝辞を述べた。

また、船橋支部長は「全国の皆様に畑の幸や海の幸を送るというオホーツク最大の魅力を支えるためにも60年、70年、100年と発展し続けて欲しい」と祝いの言葉を贈った。

2013年のグループ 加入が飛躍の転機に

同社の創立は1972年。以来、北見市の舗装工事を中心に業績を伸ばしてきた。

大きな転機となったのは、2013年の北海道ロードメンテナンスグループ(現HRMホールディングスグループ)への加入だ。

グループ入りしてからは、北海道ロードメンテナンスが有する道路維持、下水管更生などの技術を吸収。事業を拡大し、売上を大幅に伸ばしてきた。

現在、道路維持・除雪を手掛けるのは主に国道39号(西相内〜美幌町高野)の38㌔及び接続する高規格道路(訓子府IC〜北見東IC)22㌔の計60㌔。また、北見市を中心に下水管更生の実績も重ね、舗装分野でも存在感を出している。

近年、HRMホールディングスはM&Aによりグループを拡大してきた。M&Aに対して負のイメージを抱く向きも少なくないが、同グループでは、既存社員の潜在能力を引き出し、現場はプロパーに任せ、財務などの経営面をケアするという手法をとってきた。

森社長自身も81年、20歳の時に技術者として入社したプロパー。現場一本の技術畑を歩んできた後、16年に社長に抜擢され、今ではその経営手腕をいかんなく発揮している。

式典で大野末治HRMホールディングス会長は「ホールディングスの役割はシンクタンク。グループ各社に対してアドバイスし、情報提供をして、地域に根差した企業を支えていく。地方に住んでいても快適に生活できるためのライフラインを守り、未来へつなぐのが使命。利益を上げるだけではなく、地域活性化の一助となり、地域に恩返しをしながら共生していく」と語った。

式典では、北見市に寄付金300万円の目録を渡し、辻市長からは感謝状が手渡された。北海道胆振東部地震ではいち早く厚真町へ給水支援に駆けつけるなど、災害支援を通じての地域貢献にも積極的で知られる。

また、大野晃HRMホールディングス社長は「50周年は社員が技術力を高め、貢献してきた結果」と労をねぎらい、当日は従業員32人全員に功労金として金一封が贈られた。 

寄付金の目録を手にする辻直孝北見市長(左)と森社長

森社長が社員一人ひとりに功労金を手渡した

お祝いに駆けつけた〝マリリン〟に大野末治HRMホールディングス会長もにっこり
河野太郎自民党広報本部長
船橋利実自民党北海道参議院選挙区第一支部長
北見市を拠点とする船橋賢二道議会議員