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星槎道都大学

飯浜 浩幸学長
(いいはま・ひろゆき)1960年旭川市生まれ。84年道都大学社会福祉学部卒業。99年同大専任講師となり、助教授、教授を経て、2011年に社会福祉学部長に就任。その後、学長補佐などを経て21年4月学長に就任。専門は社会福祉学(子ども家庭福祉、ソーシャルワーク)

〝人間尊重〟を柱に多様な「副専攻」で幅のある教育を展開

――4月に開学以来初のOB学長に就任されました。

飯浜 思いもかけない人事で驚きました。紋別市にキャンパスがあった時代の1984年卒の社会福祉学部第3期生です。本年は新たなカリキュラムをスタートさせた年でもあり、コロナ禍を乗り越えて共生社会に求められる人材を育成したいと考えております。

――昨年来のコロナ禍への対応は。

飯浜 状況に応じた危機管理ステージのもと、感染対策を続けております。授業は対面とオンラインのハイブリッド方式が主流です。少人数のゼミではアクリルパーテーションを使うことも励行しています。卒業式などの学内行事は当事者に限る人数制限のもと、時間を分けて実施しました。新入生のオリエンテーションでは事務的説明はオンラインで、カリキュラムなどについての説明は対面で行いました。
アルバイトもコロナ禍で制限されている状況ですので、生活支援の一端になればと、学内業務の補助的作業を担ってもらっています。

――ハイブリッド方式のメリットは。

飯浜 自宅待機の学生も教室とリアルタイムで受講できることです。録画再生も可能ですし、さまざまな受信端末で対応できます。コロナ禍で入国が制限されている海外からの留学生についても、自国で受信できるソフトを導入して受講可能としています。このソフトは全学生に無償配布しており、教室と同じように疑問点や感想を送信し、教員がこれに答えて次に進むなどのやりとりもできます。
コロナ禍収束後も対面、オンラインそれぞれの良さを生かして教育環境を整えることを検討し、社会が迎えるであろう変革の時代にあわせて大学も対処したいと考えています。これらもニューノーマルとなっていくと思われます。

――カリキュラムでは副専攻の導入が注目されます。

飯浜 本来の専攻科目に加えて学びの幅を広げ、社会に出て多様なニーズに応えられる人材を育成する目的で設立しました。本来の専攻以外の資格・免許取得や、有償のインターンシップ、北海道日本ハムファイターズの球場・ボールパーク建設に伴うまちづくりをテーマとするものなど24の科目を用意しました。

――本来の専攻にもユニークな分野があります。

飯浜 例えば経営学科にスポーツマネジメントコースがあり、保健体育教諭の免許取得が可能ですし、デザイン学科のイラスト・マンガ専攻のマンガ・アニメーションコースは、道内では本学だけだと思います。また、建築学科が本学では工学部ではなく美術学部というのも、デザイン重視の建築分野に活躍人材を送り出す教育になっています。

――就職状況は。

飯浜 授業と一体となったキャリア支援を段階的に進め、インターンシップも1年次から準備を始めます。オンラインも含めて常時さまざまな相談にも応じています。2021年5月現在では建築学科が100%。全体でも96%の高い就職率となっています。

――星槎グループの一員としての貴学の役割は。

飯浜 星槎グループは「人を認める」「人を排除しない」「仲間を作る」という〝3つの約束〟を掲げています。ITやAIの駆使が広がるであろう教育、社会の中でも人間尊重がより重要視されると考えています。時代の変化が予想されるアフターコロナ禍においてもこの理念に基づく教育、キャンパス生活を推進・展開し、共生社会に貢献できる人材を育成することを柱としてまいります。
また、星槎グループには中学・高校もあり、21年4月には本学内にも星槎国際高等学校北広島学習センターが開校し、大学カリキュラムの一部を履修できるようになりました。今後もさまざまな面で高大連携を進める方針です。

北広島ボールパークからも近い「星槎道都大学」