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北海道情報大学

西平 順 学長
(にしひら・じゅん)1979年北海道大学医学部卒業。同大学医学研究科分子医科学助教授などを経て2006年北海道情報大学医療情報学科教授に着任。14年副学長、21年4月から学長に就任。医学博士。

新たな教育形態を構築し、時代の先端を行く人材を育成

――4月から学長に就任されました。

西平 副学長を2期4年務めました。それ以前は2004年の医療情報学科の立ち上げ時に着任し、その後の学部昇格に関わりました。学長就任以降も医療情報学部で医学全般の講義を担当しています。昨年来のコロナ禍で厳しい環境下ですが、教育に支障がないよう全学挙げて対応し、情報エキスパートの人材育成に努めています。本年度の入学者が昨年に続いて定員を上回り、就任早々喜ばしい実績でした。

――授業や学内行事の状況は。

西平 本学では数年前から入学者全員にタブレットを無料で支給しており、何時でも利用できる学習環境を整備し、コロナ禍以降もスムーズな対応ができています。今年度はオンラインと対面授業のハイブリッド方式で進めており、来年度は対面授業の全面再開を目指します。オンライン授業のメリットは多いのですが、対面授業で教師、学友とふれ合うことは人間形成には欠かせないもので、大学に通いキャンパスライフを体験することの重要性も踏まえ、積極的に進めて行かなければなりません。
入学式や卒業式、オープンキャンパスなどの一部行事は、消毒、ソーシャルディスタンスなどで3密に配慮しながら従来通りキャンパス内で実施し、さらにはオンラインでアバターを使うバーチャル方式でおこないました。

――コロナ禍収束後の教育体制、学内整備などは。

西平 授業については対面、オンラインのメリットを生かし、それぞれの学生に合った個別化教育を進めます。また、同じ内容の授業を対面とオンラインで同時におこなう「ハイフレックス型パーソナルエデュケーションモデル」の構築を目指します。これに備えて超高速ネットワークによる数百台のコンピューター接続など、本学ならではの情報技術環境を整備しています。これらがニューノーマルとなることにより、今後の高等教育の形態は大きく変化していくと思われます。
また、今後は道外からもより多くの学生を集め、全国に情報エキスパートとして送り出す一方、社会人にも情報のキャリア教育にスムーズに参加できるような施設を整備することも考えています。

――今年度は新たな専攻コースの開設もありました。

西平 経営情報学部にビジネスデザイン専攻と地域ビジネス専攻を新設しました。ビジネス成功の要素をマネジメントし、地域の価値を高め、課題解決を担う人材を育成します。また、医療情報学部では診療情報管理専攻を医療情報専攻と改め、従来の診療情報管理と健康情報科学に加えて医療情報エンジニアコースを新設しました。電子カルテや画像解析など医療現場におけるデータサイエンスは、ますます重要になると思います。

――健康情報についての試験・研究実績でも高い評価があります。

西平 食が健康に有効か安全かといった情報解析「食の臨床試験」を文部科学省、北海道経済部、江別市、フード特区機構、ノーステック財団などとの連携で進めていて、10年以上の情報を蓄積しています。この試験でエビデンスを取り、特定保健用食品(トクホ)に指定された食品も多くあります。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)にも採択されており、この分野での本学の実績はトップクラスです。ボランティアでプロジェクトに参加いただいている地域住民の日常的健康管理にも寄与している研究です。

――GIGAスクールの推進で新たな地域貢献も。

西平 児童生徒1人に1台のタブレット端末を利用させて学習に役立てる政府構想です。本学のノウハウを地域の教員と共有し、小学生の情報教育を充実できればと考えています。さらには高齢者にもそうした機会を広げ〝情報のまち江別〟にふさわしい学びの場を創出したいと考えています。

道内でいち早くできたICT教育の大学である「北海道情報大学」