財界さっぽろ 2011年12月号のさわり

財界さっぽろ 2011年12月号

特集・ご開帳よそ様の“お給金”

 友人、知人の懐具合が気になっても、「いくらもらっている?」とはなかなか聞けないもの。道内有名企業社員の平均年収、センセイたちの議員報酬、宇宙飛行士、風俗嬢など「気になる仕事」のサイフの中身まで、本誌がすべて大っぴらにしちゃいます。「上場45社の平均年収大公開」「職種別比較」「給与明細の隠された真実」など、全25ページ。あなたの給与は高い?それとも…本誌を手に取ってご確認を。

影響力がた減り 経済界首脳の“冬の時代”

 道内主要経済団体のトップ人事は昔から「北電、拓銀(北洋銀行)、JR」ラインが軸となって決められてきた。ところが、この“枢軸ライン”が揺れている。北電の佐藤佳孝社長は泊原発の「やらせ問題」で満身創痍。次代の経済界のリーダーと期待されていたJR北海道の中島尚俊社長は謎の死を遂げてしまった。さらに、経済界が知事選で中立のスタンスをとったことなどから、高橋はるみ知事との関係も微妙な雰囲気になっている。

工藤和雄連合北海道会長「“すさんだ社会”に絆を取り戻す」

 10月の定期大会で、第7代連合北海道会長に工藤和雄氏が就任した。工藤新会長が本誌インタビューで提示したキーワードは「働くことを軸とする安心社会」。異論のある人はいないはずだ。まして、その基本軸が揺さぶられている社会になっている今だからこそ、よけい重みを感じる。ワーキングプア問題とリンクする非正規雇用の増大など、労働組合が立ち向かうべき課題は多い。工藤新会長に意気込みを聞いた。

本道上陸1年で500床確保 葵会グループ“次の一手”

 昨年暮れ、満を持して本道進出を果たした大手医療グループの葵会。道内上陸の初手は、破綻した札幌の病院のスポンサーとしてだった。その後、室蘭市内で5棟・300床を要する「三村病院」が傘下に加わる。さらに、来春の完成を目指し、江別市に老人保健施設(100床)を建設中だ。1年もたたないうちに500床を確保するという離れ技をやってのけた葵会。道内医療界は今後の展開を固唾をのんで見守っている。

道議会・自民党の冷めた“はるみ愛”

 北海道経済産業局局長だった高橋はるみ氏を擁立、全力で応援し、当選させたのが自民党である。その後も、道議会の与党として高橋道政を支えてきた。一方、高橋知事も恩義を忘れず、自民党候補の選挙応援にかけつけていた。ところが、蜜月だった自民党道議会と高橋知事の間に、いま“すきま風”が吹いているという。自民党内で高橋知事に対する不満の声がもれ始めているのだ。

鈴木宗男、獄中からの“最後の手紙”

 ムネオが帰ってくる。鈴木宗男新党大地代表は現在、栃木県の喜連川社会復帰促進センターで受刑生活を送っている。ただ、12月中に出所することが濃厚。本誌では鈴木代表の獄中手記を連載してきたが、今回が最後になりそうだ。鈴木代表の手紙には毎回、置かれている境遇を感じさせない“熱”が込められている。今回の手紙も“ムネオ節”があふれており…

特集・迫りくる“貧困地獄”

 格差問題がクローズアップされて久しい。以前、どこかの国の首相が「最小不幸社会を目指す」とのたまっていたが、事態は改善するどころか、悪化している。働き盛りの若年層に拡大している失業問題、低賃金で不安定な非正規雇用者の増大…。貧困の波は確実に日本社会をむしばみ始めているのだ。正社員であっても病気や事故など、何かのきっかけで生活が破綻することもある。貧困の“アリ地獄”は、あなたのすぐそばで口を開けている。