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セブン&アイが共通インフラ開設でシナジー強化

「ピースデリ流山キッチン」。首都圏の イトーヨーカドーなどに商品を供給する

セブン&アイホールディングス(本社・東京都千代田区、井阪隆一社長)が3月28日、グループ初の共通インフラとなるプロセスセンターの「ピースデリ流山キッチン」を千葉県で稼働。グループシナジーをさらに強化している。

千葉県流山市に稼働した「Peace Deli(ピースデリ)流山キッチン」は、精肉や鮮魚といった生鮮品加工やミールキットを製造する新たな工場。首都圏のイトーヨーカドーとヨーク約200店舗向けの商品を供給するプロセスセンターだ。

運営する「Peace Deli(ピースデリ)」は、2021年にセブン&アイホールディングスの子会社として設立されたグループ共通のインフラ運営会社。同センターの稼働で従来は各店舗で行っていた食品加工を一部集約し効率化を実現した。

また、イトーヨーカドーの物流センターが隣接しており、輸送コストの削減にも寄与している。

同施設は、敷地面積が約11万平方㍍、建物面積が7000平方㍍。施設内は鮮魚加工エリア、食肉加工エリア、ミールキット製造エリアなどに分かれている。

最新のガス置換包装機や、細胞壁を壊さない凍結方法のプロトン冷凍機などを導入。品質向上に加え保存気体封入による商品の販売期間延長で食品ロスを削減、またノントレー包装でプラスチック使用量も削減している。

今後は、セブン‐イレブンの店舗向け商品やネットスーパー専用商品の供給も予定されており、グループの効率化が進む見込みだ。

セブン&アイホールディングスでは、グループの優位性を生かし、シナジーを最大化する成長戦略を描く。

このうち国内では、3つのステップでグループシナジー創出を目指している。

「シナジー1.0は、セブンプレミアムなどのグループ共通商品の展開。「シナジー2.0」では、グループ内の優れた商品やサービス、事例を互いに導入する取り組みで、セブン‐イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂の連携強化がその一例。イトーヨーカ堂のPB「顔が見える野菜。」や「セブン・ザ・プライス」をセブン‐イレブンの店舗にも導入されている。

そして「シナジー3.0」として掲げるのが、プロセスセンターなどのグループ共通インフラの整備だ。

その第1弾となる「ピースデリ流山キッチン」が開設したことで、生鮮食品の品ぞろえが強化された一方、スーパーストアセクターでは新商品の開発に加え、店内作業の効率化やバックルームの省スペース化も可能となった。

24年2月にはプロセスセンター第2弾となる「千葉キッチン」(千葉市緑区)の開設を予定。「製・配・販」の一体化で、より魅力的なフレッシュフードの提供を加速させる計画だ。

国際機関に認められた水産認証「MEL認証」商品を取り扱う
保存に適した気体封入で販売期間を延長