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曲堀 幸和産業

同社が管理する「ラポールひばりが丘」

安心の管理体制と質の高いサービスで〝住民ファースト〟を実現

1967年に札幌で創業した「曲堀(かねぼり) 幸和産業」。74年に分譲マンションの管理業務に参入し、およそ半世紀にわたり、札幌の管理業務を担ってきた。札幌を拠点とする地場の管理会社では最も古い。

現在は、20の管理組合から、33棟1444戸(2023年1月末現在)を受託するほか、酪農学園大学の24時間管理、大手管理会社からの清掃業務なども請け負う。

同社は、マンション管理業界の発展に寄与してきたことでも知られる。創業者の堀内利幸氏は、83年に社団法人高層住宅管理業協会(現マンション管理業協会)北海道支部の創設に参画し、支部長を務めた。また、2代目で現会長の堀内信良氏もマンション管理業協会の全国理事を務め、01年に施行されたマンション管理適正化法の策定にも関わってきた。

「86年には区分所有法に基づき、マンションから暴力団を排除すべく訴訟を起こしました。全国で初めて全面勝訴し、暴力団追放運動の先駆的な役割を果たしました」と3代目の堀内駿社長は先代、先々代の労をねぎらう。

管理組合からの信頼も厚い。日々の設備点検や清掃業務から管理組合の運営や会計管理まで、約150人の従業員が各分野の専門スタッフとして従事するため、一棟一棟の管理状況が正確に把握できる。また、管理組合から修繕の依頼を受けた際には、これまで築き上げてきた強固なネットワークを生かし、無償でメンテナンス会社を紹介するなど、〝住民ファースト〟の姿勢を徹底している。

23年1月からは新たな管理業務として、自社管理物件の除雪サポート業務をスタートした。

「地場の強みは、北海道の地域事情を熟知していることです。除雪業者では手の行き届かない所を、自社の従業員が一棟一棟巡回し除雪をします。道内の管理会社では初めての試みだと思います」と堀内社長。

修繕費用を抑える新たなサービスも検討しており、修繕箇所の早期発見に取り組むことで、費用の削減につなげるという。管理組合に優しいサービスで、顧客満足度の向上を目指す。

「目先の利益を追求するのではなく、住民の声をよく聞き、より快適な生活を提供する事が管理会社のあるべき姿です。お客さまに寄り添うサービスを追求していきます」と堀内社長。

自社の専門スタッフによる清掃風景
堀内駿社長