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革と木が融合した〝アートオブジェ〟を世界に

(そめや・のぼる)1951年生まれ。中央大学商学部を卒業後、メーカー勤務を経て76年、ソメスサドルの前身であるオリエント商事に入社。88年ソメスサドル専務、09年、5代目社長に就任。21年から現職。

染谷 昇氏 ソメスサドル会長

日本を代表する馬具メーカーの5代目。その技術力は高く、宮内庁御用達として知られる。競走馬の本場フランスからも定期的に鞍や鐙の製作が依頼され、22年も凱旋門賞出場の4騎手が使用した。

革の魅力を伝えるべく、カバンや財布なども製造。4月には「名古屋店」が開業した。

一方、10月には旭川市の家具メーカー、カンディハウスと共同開発した新ブランド「コソンコクス」を立ちあげた。名称は〝遠く離れた土地とのコミュニケーション〟を意味するアイヌ語から引用した。

ヒグマやウサギなど動物をモチーフにしたデザインで、材料には革や木の端材を有効活用している。

「玩具でも置物でもない〝アートオブジェ〟という全く新しいジャンルの商品です。23年から海外のマーケットも視野に入れて本格的に販売を開始します」